2015/10/22

マッチョでも”まだまだ小さい…”と感じてしまう精神疾患「筋肉醜形障害」とは?

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あなたの周りに、周囲から見ると相当マッチョなのに、本人は「まだまだ俺は小さい…」と悲観している人はいないだろうか?

 

常に「まだまだ…」と思うマッチョな彼らは、もしかしたら「筋肉醜形障害」かもしれない。

 

現代人に増えている「筋肉醜形障害」とは?

「筋肉醜形障害(Bigorexia/ビゴレキシア)」とは、自身の体が実際は逞しいのに、慢性的に貧弱だと不安に駆られる身体醜形障害の一種のこと。

ただ不安になるだけではなく、自身をよく見せたいとする強い脅迫観念に駆られ、高確率でうつ病を引き起こしてしまう精神疾患だ。

 

特に、カラダを鍛える文化のある欧米圏では、近年問題視されている。

英BBCが、そんな「筋肉醜形障害」の男性を密着取材したドキュメンタリー番組を作成。

 

ドキュメンタリーに登場する男性は、誰が見ても”十分マッチョ”にも関わらず、「まだまだ俺は小さい…」と感じている。

 

彼に撮影用ビデオを渡し、日々の生活を録画してもらったところ、彼は毎朝5時半起きでご飯を作り、筋肉の為に1日7食を日課とする。

24時間365日、仕事中もプライベートも、常に筋トレのことで頭がいっぱいだ。

 

 

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Photo via : BBC

 

彼の通うジムのオーナーにも話しを伺ったところ、同ジムに通うお客はマッチョな男性が多いが、「筋肉醜形障害」にかかっている人を多く感じるそう。

 

また、その中の約70%は、トレーニングだけでは物足りず、なんとステロイド注射まで行っているそうだ。

 

若くして亡くなる人も

取材班は「筋肉醜形障害」により息子を亡くした母親を取材。

母親によると、息子は10代の時から過度な筋トレを続け、それだけでは物足りず、ステロイドに手を出していた。

 

その結果、17歳で心臓病を発症。入院し治療を行ったが、トレーニングを止められない彼は、過度な筋トレ+ステロイドを打ち続け、20歳の若さでこの世を去ったのだ。

 

 

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専門家によると、イギリスにおいてジム通いの男性10人に1人は、この「筋肉醜形障害」に陥っていると話す。

「男性は”男は筋肉”というメディアからの刷り込みがある。男性は女性よりもボディーイメージを気にする傾向がある。」と注意を呼び掛けている。

 

欧米人に限らず、カラダを鍛える文化のあるゲイ達にとっても、同疾患を引き起こしやすく問題視されている。

 

あなたの周りの人、もしくは自分自身に思い当たる節はないだろうか?

ぜひこの機会に考えてみてほしい。

 

*動画は全編英語。

 

 

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