京都出身の旅ライターのがぅちゃんです。

「あのお店すごかった」と、ゲイの友達に教えたくなったお店を紹介する企画が【GAYめし】です。​​

イスラエルの東京と言われる都市「テルアビブ」で暮らした経験をもとに、現地で最も人気なレストランのひとつ「ポートサイド」を紹介します。

ポートサイドのアイコンにもなっている中東の巨匠「ファリード・アル・アトラシ」。

中東一ゲイフレンドリーなイスラエル

イスラエル・テルアビブのゲイクラブイベントにて。

2023年に世界幸福度ランキング4位になったことでも知られるイスラエルは、中東地域にて地中海に面する小国です。四国ほどの面積の土地に、神奈川県ほどの人口を有しています。

イスラエルは「中東・北アフリカで最もゲイフレンドリーな国」として知られており、毎年6月には「テルアビブ・プライド（Tel Aviv Pride）」が開催されます。

テルアビブ・プライドの様子。

2023年のテルアビブ・プライドのパレードの参加者は約15万人と言われており、アジア大陸で開催されるパレードとしては最大級の規模とされています。

テルアビブ・プライド期間中のゲイクラブイベントの様子。

関連記事：中東最強のゲイタウン！イスラエル・テルアビブのハッテン場ガイド

テルアビブの名店「ポートサイド」

ポートサイドの雰囲気。レコードを愛でる音楽バーとしても知られている。

テルアビブで最も有名なレストランのひとつと考えられているのが「ポートサイド」です。2023にニューヨークに進出したことでも話題になりました。

ポートサイドは、イスラエルのスーパースターと言えそうな知名度のシェフ「エヤル・シャニ」によって運営されています。京都でいうジュリーみたいな状態と言えるでしょうか。

エヤル・シャニのポスター。イスラエルのイケアのキッチンコーナーにて。

話がそれますが、エヤル・シャニによるレストランはテルアビブでは軒並み人気といった様子で、現代イスラエル料理屋の「ロマノ」やケバブ屋台の「ミズノン」なども有名です。

パリやニューヨークでもチェーン展開するテルアビブ発祥のミズノンの名物メニュー「カリフラワーの丸焼き」は、日本のSNSでも話題になりました。

カリフラワーの丸焼き専用の棚があった、ミズノン本店。

そんなふうにして国際的に通用するイスラエルの食文化をつくっている重要人物がエヤル・シャニ、と言ってよいのかもしれません。

イスラエル人らしさを徹底したかのような、プロフェッショナルな態度のエヤル・シャニ。

テルアビブのポートサイドでは、イスラエルの定番料理（地中海料理や中東料理とも呼ばれる料理）をアップグレードさせた「現代イスラエル料理」のような料理が楽しめます。

ゴマのペーストのクリーム「タヒーニ」。570円（19シェケル）。

サワークリームが主役みたいになっているベイクドポテト。690円（23シェケル）。

ミントが効いたチキン・サンドイッチ。1260円（42シェケル）。

牛肉の煮込み。1740円（58シェケル）。

そもそもイスラエル料理とは、移民国家だから母国料理が無いとされるイスラエルの人々が生存するために他国の食文化を自国の食材で独自にアップデートした…

とか色々な意見があるそうですが、ポートサイドの料理は「とりあえずこれはこうしたら一番美味しい」という見解が味わえる逸品でした。ぐうの音もでないくらい美味しかったです。

ポートサイドでお店の象徴のようになっていた、ファリード・アル・アトラシの壁画。

ポートサイド（Port Sa’id）

住所：Har Sinai St 5, Tel Aviv-Yafo, Israel

ウェブサイト >>

イスラエルでの注意

イスラエルでは、隣国のテロリストによるロケット弾の飛来を知らせる空襲警報が発令される場合があります。

ロケット弾から身を守る部屋「ボムシェルター」の位置を逐一確認しておくと、有事の際の行動がスムーズになるでしょう。

テルアビブの公園の公園のボムシェルター。

ボムシェルターのサイン。

2024年を迎えた夜空にロケット弾が走るテルアビブ。