海外のお笑いにはまっています、旅ライターのがぅちゃんです。
海外(おもに英語圏)でメジャーなお笑いのジャンルに「スタンダップコメディ」というのがあります。「漫談」と言ってよい内容のパフォーマンスです。
この記事では、ヘテロセクシュアル男性の芸人(スタンダップコメディアン)が舞台で発表した、ゲイに関するネタをまとめています。
アメリカのスタンダップコメディアン「マーク・ノーマンド」が、ゲイの来場者に対して放った即興の一言。
「カミングアウトする」という意味の「coming out」とかけています。
社会の常識の矛盾をいじるスタイルで知られるアメリカのスタンダップコメディアン「アンドリュー・サンティーノ」のネタの一部。
「保守の権化のようにも語られるイエス・キリストを現代のリベラルなセンスで解釈するとゲイに聞こえる」という表現です。
「笑ってはいけない周知の事実」を怒られるか怒られないかギリギリの態度でいじるアメリカのスタンダップコメディアン「シェーン・ギリス」のネタの一部。
「ゲイの軍人が敵を襲って射精させる」というシナリオの中で、敵を射精させた後に放った一言を表現したパンチライン(オチ)です。
軍人がミッションをクリアした時に言う「clear」という言葉とかけています。
カナダのレジェンドと言ってよい評判のスタンダップコメディアン「ノーム・マクドナルド」のネタの一部。
「レストランでデザートをすすめてきた店員さんの言い方がセクシーだった」というシナリオの中で、自分がナンパされたかのように表現しています。
余談ですが、ノーム・マクドナルドはポケモンのコントでも有名です。
アメリカの人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』に出演したスターとして認知されているスタンダップコメディアン「ピート・デイヴィッドソン」のネタの一部。
「やたらテンションが高いゲイが女性の尻や胸にさわって騒ぐ、みたいなノリには共感できない」という内容の表現となっています。
また、ゲイに対して、ゲイのノリを肯定した上で、「俺はお前の彼氏のペニスを触って騒いだりしない」とも言っています。
ものごとの本質を見据えて世の中を茶番をいじりつつ自分の見解をとんちで示すアメリカのスタンダップコメディアン「マイケル・チェ」のネタのパンチライン(オチ)。
「子供がゲイだったら悲しい。娘でも悲しい。なぜなら…」という流れで表現された一文です。
「ウォーク(woke)」と呼ばれる概念への警戒心を感じなくもない内容です。
ゆきすぎた世の中の茶番の揚げ足を取るスタイルで知られるイギリスのスタンダップコメディアン「リッキー・ジャーヴェイス」のネタの一部。
「クィア」という言葉の意味をいじる内容となっています。
リッキー・ジャーヴェイスは、社会のバグをいじり倒すその芸風ゆえに、「反ウォーク・コメディ」と呼ばれることもあります。
ちんぴらな態度で神経を逆撫でするスタイルで知られるアメリカのスタンダップコメディアン「ジョー・ローガン」のネタの一部。
ゲイの存在を肯定したうえで、意味論でとやかく騒ぐアマチュアをけなしつつ「ゲイという言葉が持つ不適切なほうの意味を俺は使うぜばーか」ともとれる内容となっています。
「マリファナでぶりぶりな漢がぶちまける反ウォーク・コメディ」といった見方ができなくもないパフォーマンスです。
アメリカで最も有名なスタンダップコメディアンの一人である「エディ・マーフィ」が1983年に発表した舞台『Delirious』の最初のネタ。
「いまの社会とは別の世界線の笑い」といった内容で、世代を感じるネタです。
「アメリカの松本人志」と言えば語弊があるかもしれませんが、そのような雰囲気があるスタンダップコメディのレジェンド「デイヴ・シャペル」のネタの一部。
「今の社会では、ゲイじゃない人はオカマと言ってはいけない。ニガー(黒人を侮辱する言葉)じゃない人がニガーとは言えるのに。」という主張の中で表現されました。
白人男性のおかげで優遇されているかのように見えるゲイ男性について、そうでない黒人男性の視点で物申すデイヴ・シャペルならではの表現です。