デンマークの首都・コペンハーゲンに行ってきました、がぅちゃんです。
人権に関するイベントとしてはデンマークで最大の「コペンハーゲン・プライド/Copenhagen Pride」。現地の観光名所などに触れつつ、パレードや関連イベントの様子を紹介します。
デンマークは北ヨーロッパに位置する、(ほぼ)島国です。面積は日本の九州ほどで、人口は約570万人。 世界幸福度ランキングでは常に上位(だいたいいつも3位以内)で、2008年は世界一位でした。「世界で最も幸福な国」と、よく言われています。
デンマークには400以上の島があり、主要なものだけでも約20島あります。地域を島で分割して捉えるタイプの国なので、これに関しては、米国のハワイ州にも似ています。首都の「コペンハーゲン/Copenhagen」は、「シェラン島/Zealand」の東の端に位置します。
コペンハーゲンはデンマーク最大の都市であり、市内の人口は約63万人。地名には「商人達の港」という意味があるそうで、上品な港町といった佇まい。食の観点からも注目されていて、「世界のベストレストラン50」で1位に輝いた「ノーマ/noma」は有名。
1 ニューハウン/Nyhavn
コペンハーゲンの代表的景観としても有名な、港のエリアです。450メートルほどの港に並ぶ、カラフルな建物が特徴的。 通りに飲食店も並び、常に賑わっています。
2 ストロイエ/Strøget
約1km続く大通りで、コペンハーゲンのダウンタウンのようなスポットです。「歩行者天国の通り」として世界最長/最古という説も存在します。
3 人魚姫の像/Den lille Havfrue
デンマークを代表する作家「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」の代表作「人魚姫」をモチーフにしたブロンズ像です。人魚姫はディズニー映画「リトルマーメイド」の原作。
4 チボリ公園/Tivoli
世界最古の遊園地(1843年に建設)の一つで、来場客は年間約350万人。ウォルト・ディズニーがここを訪れてディズニーランド作りの参考にしたエピソードも有名です。
5 クリスチャニア/Christiania
ヒッピーでアナーキーな自称国家として知られる、伝説的なスポットです。約千人が(ほぼ)自給自足で暮らしており、ゲイセンター「Bøssehuset/Gay House」も存在します。
コペンハーゲン・プライドは、人権に関するイベントとしてデンマーク最大規模。起源は、1996年に開催された「ユーロ プライド/Euro Pride」です。1998〜2003年は「マーメイド・プライド/Mermaid Pride」 、2004〜現在はコペンハーゲン・プライドと呼ばれます。
コペンハーゲン・プライドの理念は明確で、”「可視性」「理解」「形あるものとして実感可能な結果」を確実なものにすべく、LGBT(LGBTQIA+)コミュニティための活動やイベントを実行する” というもの。ビジョンは「皆が愛と生活を自由で安全にできる世界」。
コペンハーゲンプライドは、アジア最大のイスラエルのゲイプライドよりは規模が劣りますが、後者は大いなる矛盾を孕むために理念(=批判)がブーメランしてビジョンも霞みがち。それに対し、前者は素行が担保する信憑性で、あっけらかんと筋が通った印象。
コペンハーゲン・プライドは、ヨーロッパのレインボープライドとしては遅めの8月中旬に行われます。プライドウィークの間は、「市庁舎前広場/City Hall Square」が「プライド広場/City Hall Square」となって盛り上がります(後述)。
余談ですが、1989年に世界で初めてシビルユニオン(法的に承認されたパートナーシップ制度)を導入したのがデンマーク。これに伴い、世界初の合法的同性カップルとなったのがデンマークのゲイカップル(Axel氏とEigil氏)とされています。
So proud to be the 1st country to allow registered partnerships between people of the same sex in 1989! Axel and Eigil Axgil were the first gay couple to enter into a registered partnership anywhere in the world 👨❤️👨 pic.twitter.com/KggRUWWhh9
— Denmark in USA (@DenmarkinUSA) June 8, 2018
パレードの実際の様子
土曜の昼13時にプライド広場(市庁舎前広場)からパレードが出発し、周辺の大通りを2時間ほど行進します。
プライド広場(市庁舎前広場)の様子
コペンハーゲンのプライドウィークは、プライド広場が中心となってイベントが開催されます。昼夜問わずフェス会場のような雰囲気です。入場制限はありません。
コペンハーゲンの治安について
東京よりは治安がよい印象だったので、観光の際は(夜も)特別な心配をする必要はないと思います。プライド広場となっている市庁舎前広場は人通りも多く、セブンイレブンやマクドナルドなども近くにあるので、長時間たむろしやすかったです。