世界初の同性愛専門の博物館「ゲイミュージアム」
ゲイミュージアム(Schwules Museum)は、性的マイノリティの歴史や文化に特化した博物館であり、ドイツのLGBTに関する研究の拠点でもあります。
1985年にオープンし、性的マイノリティのコンテンツに特化したミュージアムとしては世界初と言われています。
ゲイミュージアムの外観。
入ってすぐの受付。
受付の裏に小洒落たカフェもある。
2016年に開催された企画展のゲイのスーパーヒーロー展「Super Queeroes」では、漫画という文脈における、ゲイのキャラクター、ゲイ目線のストーリー、現実世界でヒーローと呼べるゲイの人々、などが紹介されていました。
Super Queeroesの展示の様子。
X-MENのコミックに登場するキャラクター「Northstar」の同性婚のシーン。彼の所属する組織「Department H」は、日本のイベント「デパートメントH」の由来とも言われている。
バットマンをモチーフにしたゲイコミック。
フィンランドの切手になった、トムオブフィンランド(Tom of Finland)のイラスト。
「日本のゲイ・エロティック・アート」や「G-men」の誕生号。
ゲイエロティックアーティストの田亀源五郎はキーパーソンとして展示されている。
田亀源五郎の説明。
ゲイコミックという文脈において、日本のゲイ漫画は重要視されているようで、上とはまた別に、日本のゲイ漫画のみを紹介するコーナーも設置されていました。
G-men、田亀源五郎、児雷也、百合、やおいなど、様々な日本のコンテンツが紹介されていました。
日本のゲイ漫画に関するコンテンツのコーナー。
「ゲイ漫画(GEI MANGA)」という概念が紹介されている。
百合・やおいのコミック。
風俗奇譚に掲載されたゲイコミック。
日本最初のゲイコミックマガジン「バラコミ」。
ゲイコミックの中でも珍しいとされるフィストファックの描写。田亀源五郎の漫画のワンシーンより。
児雷也のイラストがデザインされたTENGA。
なお、ゲイミュージアムの常設展の一般入場料は9ユーロです。ゲイエリアから徒歩圏内で、最寄りの駅は「Nollendorfplatz」です。
※写真撮影は原則禁止。記事内の写真は、許可を得て撮影させていただきました。