旅ライターのがぅちゃんです。ゲイ向けでは無いけれど…ゲイたちにおすすめしたいエッジの効いたお店を紹介する連載企画〈GAYめし〉。
今回は、京都の四条烏丸にあるつけ麺のお店「和醸良麺・すがり」を紹介します。
「四条烏丸」は「しじょうからすま」と読みます。読み方の想像がつかない名前ですが、京都ではかなり有名な地域です。四条烏丸は、京都最大の繁華街「四条河原町/しじょうかわらまち」から800m西にあります。徒歩圏内です。
観光客もよく使う阪急(はんきゅう)電車の駅で説明すると、四条烏丸は「烏丸(からすま)駅」にあり、その次の「京都河原町駅」が四条河原町にあるます。1駅です。
京都出身の私の勝手な印象(というかきめつけ)ではありますが、四条河原町には露骨に観光客向けの飲食店などが集中するのに対し、四条烏丸にはセンスがよいローカルなお店が集うイメージがあります(四条河原町にも秀逸なお店はもちろんたくさんある)。
四条烏丸には京都で人気のラーメン屋も多く、「ラーメン激戦区」のような状態になっています。「麺ビストロ Nakano」「麺匠 たか松(本店)」「京都北山元町らーめん(本店)」「四条にぼ次朗」etc、おすすめの枚挙に暇がないです。
人気ラーメン店が集結している四条烏丸の中でも頭ひとつ抜けている様子なのが「和醸良麺(わじょうりょうめん)・すがり」です。
ちょっと別格な感じがあり、四条烏丸という枠をこえて、「京都の有名なお店」という状態になっています。
わかりやすく目立っている理由は(私が想像できる限りでは)2つあります。ひとつは「京町家」だということ。
もうひとつは「もつつけ麺」が食べられるということ。3つめに「BGMがヌジャベスだった」など追記したいですが、本題から逸れるので我慢します。
京町家を改装した飲食店は、京都ではそんなに珍しくないのです。でも和醸良麺・すがりは「ふつうの住宅」みたいな佇まいで営業しているので、隠れ家のようなプレミア感があります。
開店前から列があり、「人の家の前に列? なぜ?」と感じたりして面白いです。
入店後は徹底した一方通行で、廊下の発券機でメニューをチョイス→中庭で待つ→ダイニングエリアで食べる、といった流れです。食後は去ることしか許されていません(トイレに行ったりはもちろんできます)。緊張感のあるアトラクションのような感覚でした。
魚介系のスープに脂っこいもつが入っています。この世の「うまい」をすべて凝縮したような液体が不味いはずないとは思っていましたが、やはり再確認できました。町屋でヌジャベスを聴きながらストウブから麺をすするという体験、私はすごく好きでした。
店内はカウンター席のみですが、店員さんと会話する雰囲気でもないので、プライバシーが保たれていました。
気まずさのようなものはありません。客は、1or2人のパーティが大半です。デートするのに良さげだなお店だなと感じました。
和醸良麺・すがりは、阪急の「烏丸駅」か、地下鉄烏丸線の「四条駅」が最寄りです。
駅からの距離は、路地を曲がったりするのを含めて300mくらいです。お店を発見するのに手こずるかもしれませんが、列があるのですぐわかります。
よく見れば「和醸良麺」「営業中」と書いてあるので、これらを頼りにすればよいです。
なお、京都のゲイバーは四条河原町(しじょうかわらまち)の「木屋町/きやまち」というエリアに集中しています。
木屋町は、四条河原町の京都河原町駅からすぐなので、アクセスは簡単です。