【GAYミシュラソ】とは、GMPDの覆面調査員が、世の中にはびこるけしからん飲食店を批評して格付けする企画です。(GAYミシュラソはミシュランガイドのパロディです。)
今回は、「飲めるタコス」で有名な、沖縄発祥のタコス屋「ブルーエントランスキッチン 大阪心斎橋店」を批評して格付けします。
※「タコス」とは、丸い生地の「トルティーヤ」に具を乗せたりはさんだりして食べるメキシコ料理のことです。
「『飲めるタコス』って聞いたことある? 沖縄発祥の「ブルーエントランスキッチン 」っていうタコス屋のことやねんけど、『アメリカの人気料理』ってなってるメキシコ発祥の料理『タコス』を、日本で愛されるスタイルに進化させたような、フージョン料理っぽいタコスが食べられるお店やねん。メキシコ人が見てもアメリカ人が見ても感動する感じの、新しいタコスらしい。」
と、アメリカかぶれを自認する京都の友人が教えてくれます。
気になったGAYミシュラソが、「つまりそれは、日本人がアメリカで、アメリカの寿司『カリフォルニアロール』を見たときみたいな感動?」と聞くと、「いや違う。『ぶっかけ』が『bukkake』になった、みたいな感動。」と言われました。「ちょっと何言ってるかわからない。」となります。(不適切な会話で申し訳ないです。)
「ブルーエントランスキッチン 大阪心斎橋店」での料理の注文は、テーブルにあるQRコードからメニューにアクセスし、スマホで行ます。
「やろうと思えばトイレからでも注文できるのいいな。アメリカではこうはいかへんで。」と、京都の友人が言ってきたので、「まあ君はトイレでやろうとしてることが違うけどね。」と、ふざけたことを言ってしまいました。
お下品な会話をするぼくたちの席が発展場の喫煙所みたいに見えなかったのは、ブルーエントランスキッチン 大阪心斎橋店のクールな雰囲気とラテン音楽のおかげだと思います。
そんなこんなで、エビのタコスと、フライドチキンのタコスと、名物らしきビーフのタコスを注文します。
エビのタコスは、レモンとガーリックと「炭火焼き」みたいな味がして美味しかったです。
京都の友人が言うには、「エビがブリブリでやばい。」とのこと。副詞が京都弁だったせいか、「ちょっと何言ってるかわからない。」となりましたが、「『エビが大きくて食べ応えがあってプリプリとは違った次元なので美味しい。』と言いたいのだな。」ということはわかりました。
甘辛くてスモーキーなソースが美味しいです。バーベキューソースが好きな人はとくに好きな味だと思います。
京都の友人いわく、「アメリカのおばあちゃんの味がする。」だそうです。「君はアメリカのおばあちゃんを食べたことがあるのか?」と言いそうになりましたが、「『黒糖っぽい風味とか、カイエンペッパー(赤唐辛子を使った香辛料)の風味がエキゾチックで美味しい。』って言っているのかな?」と解釈しておきます。
「このビーフのタコスは、『ビリア』ってよばれる牛肉の煮込み料理を生地のトルティーヤに挟んで、酸味のある豆風味のコンソメスープにディップして食べるのが正解やで。」と言う京都の友人の言葉がどうでもよくなるくらい、口の中でビーフの旨味が爆発して、たいへんに美味しいです。
「これはしゃべってる場合じゃないな。」という感じでがっついていたのですが、しまいにはディップ用のおわんを手に持ってゴクゴク飲んでしまい、気づいたときには、「『飲めるタコス』ってこういうことか。」と、悟りを開いてしまっていました。コンソメスープはぶっかけても美味しかったです。
ブルーエントランスキッチンでは、合計3700円(ビーフのタコス/1500円、タコス2個セット/2200円)のお食事となりました。
グローブをはめるのがちょっと恥ずかしかったですが、客のほとんどがはめているのを見て、すぐに慣れました。
グローブについて、京都の友人は、グローブをはめた手でタコスを頬張りながら、「まじアサシンやな。」と言っていました。「ちょっと何言ってるかわからない。」となりましたが、「死ぬほど美味い。」っていう意味だったと解釈しています。
評価:★★