台湾で初となる同性パートナー登録制度が2015年5月20日より開始されることが分かった。
同制度は台湾全土ではなく、台湾第二の経済都市である高雄(カオシュン)市で施行される模様。
高雄市の民事局事務総長は「シンボリック(象徴的)な登録証明書」と今回の条例発行について語り、同証明書により遺産相続などの権利は得られないものの、手続きによりパートナーの手術時の同意等が可能になるとのことだ。
また、今回の証明書は同性婚とは異なり、あくまでもシンボリックな物であると主張している。登録受付は2015年5月20日から開始予定。
台湾では、2014年10月に実施した1660人対象のオンライン調査にて、約68%が同性婚を支持するという高い結果を得ており、今回の証明書発行には納得だ。まだ制度面では法的効力は弱いものの、同性婚へ向けて一歩前進したといえる。
また、今年1月ベトナムがアジア初の同性婚可能国となったことが話題となったが、今回の台湾の証明書発行、日本でも東京・渋谷区パートナーシップ条例など、2015年はアジアのLGBT元年になるかもしれない。