いよいよ7月に突入し、早いもので2015年も折り返し。
そこで今回は、2015年1月~6月に起こった、国内外のLGBTニュースを総まとめにしてお届け。各国の同性婚解禁から、企業のLGBTサポート、国内のLGBT事情まで、この半年間で起こった主な出来事&事件を一挙紹介!
米ティファニー、ゲイカップルを起用した広告が話題に
高級ジュエリーブランド・ティファニーが、ゲイカップルを起用した広告キャンペーンを発表。ティファニーは昨年末にも、ゲイをテーマにしたNY本店のディスプレイを制作しており、LGBTフレンドリー企業として知らている。実在のゲイカップルを起用した美しい広告キャンペーンは、全米を始め日本でも大きな話題となった。
アジア初!ベトナムで同性婚が合法化
ベトナムで同性婚禁止を違憲と判決、同性婚が合法化された。これによりベトナムは、アジア初となる同性婚可能国となった。
ルクセンブルクで同性婚が合法化
ルクセンブルクで同性婚が合法化された。昨年6月には、同性婚や同性婚カップルによる養子縁組を認める法案を賛成多数で可決しており、法律が施行されたのが今年1月となる。
スコットランドで同性婚が合法化
英国のスコットランド議会にて、同性結婚を認める法案を賛成105、反対18の圧倒的賛成多数で可決。よって、同性婚が合法化された。
アメリカ史上初、バイセクシャルの州知事が誕生
アメリカ史上初めて、バイセクシャルを公言する女性州知事が誕生した。新オレゴン州知事となったケイト・ブラウン氏は、1997年に結婚して夫がいるが、自身はバイセクシャルであると公表している。また、オレゴン州は、ポートランド市長がゲイ、州下院議長がレズビアンといった、米国の中でも最もリベラルな州として知られる。
百貨店業界初!ユニセックス商品だけを取り扱う英高級百貨店
イギリスの高級百貨店セルフリッジズ(Selfridges)が、ファッションフロアをジェンダー・ニュートラル及びユニセックスな商品だけを取り扱うことを発表。男女区別をなくすこの革新的な取り組みは、百貨店史上初となる。また、それに合わせ公開された、トランスモデルのハリ・ネフを起用したキャンペーン動画も大きな話題を呼んだ。
来日したウイリアム王子、「王室メンバーがゲイでも気にしない」
2月末、初訪日した英国ケンブリッジ公爵ウイリアム王子。
同性婚推進を掲げるNPO法人EMA日本が、ウイリアム王子と対面し、LGBTについて王子の意見を伺った。「英国王室のメンバーにゲイやレズビアンの人がいたらどう思いますか?」との質問に、王子は「全く気にしません。実際自分の周囲にはゲイやレズビアンの友人もたくさんいるし、トランスジェンダーの人と一緒に仕事もしています」と答えられ、LGBTサポートを表明した。
サム・スミス、ゲイのチャリティー財団設立へ
オープンリーゲイの歌手サム・スミスが、セクシャリティに悩むゲイ男性たちを救う為、世界規模のゲイチャリティー団体を設立すると発表した。具体的には、今年の夏から世界各地でチャリティーコンサートを開催する予定とのこと。
アップル・フェイスブック・アマゾン、など計379社が同性婚支持声明を提出
アップル、Google、Facebook、アマゾン、Microsoft、ディズニーらメジャーカンパニーを含む世界中の計379社が、米連邦最高裁に同性婚支持に関する声明を提出。提出された声明では、同性婚禁止制度によって雇用者と被雇用者の双方にとって重荷となり、業務上支障を来す為と述べられている。これだけ大規模な企業の同性婚支持声明が集まったのは史上初だ。
日本における世論調査、同性婚賛成派が反対派を上回る
3月、毎日新聞が実施した全国世論調査で、同性婚に賛成層(44%)が反対層(39%)を上回ったことが明らかとなった(無回答17%)。調査では、性別や年齢で認識の差が見られ、同性婚に賛成する人は、女性、若年層、大都市に多く、いずれも5割に達していたと発表されている。
ドルチェ&ガッバーナの「体外受精児は人工的」発言に非難殺到
ファッションブランド「ドルチェ&ガッバーナ」のオープンリーゲイのデザイナー二人が、「体外受精児は人工的(synthetic)」「父親と母親の揃った『伝統的な』家族だけが本当の家族」と発言し、LGBTコミュニティーを始めとする世界中から非難殺到。
エルトン・ジョンやマドンナら、多くの著名人もドルガバを非難した。これにより世界的不買運動が勃発、ロンドン店においては100人を超える人々が謝罪を求め抗議運動を行った。
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