こんにちは!台湾在住ライターのMaeです。
MRT西門駅を出てすぐのところに広がる街・西門町。
台北を代表する繁華街であると同時に、レインボーフラッグがあちこちにはためく「西門紅樓」や、6番出口前に描かれたレインボー歩道「彩虹6號」など、LGBTフレンドリーなスポットが集まるエリアとしても知られています。
クラブやバーなどの夜遊びスポットも豊富な西門町ですが、遊ぶためのエネルギーもしっかりチャージしたいところ。
そこで今回は、深夜〜早朝でも立ち寄れる西門町の台湾グルメ店3軒をご紹介したいと思います。
西門町を代表するLGBTフレンドリースポットとして知られる西門紅樓。
西寧南路をはさんですぐ正面にある「王記府城肉粽」は、粽子(ちまき)が名物の小さなグルメ店です。
オーダーは、道路に面している調理台も兼ねたカウンターにて。
ちまきは、肉粽(肉ちまき)、菜粽(ベジちまき)、豆沙粽(あずき餡ちまき)の3種類。
サイドメニューとして、茶碗蒸しのようなライスプリン・碗粿や、だしの効いたスープでくたくたになるまで煮込んだ台湾式そうめん・麵線、大ぶりの魚のつみれと大根が入ったスープ・魚丸湯などを、ちまきのおともとして楽しめます。
お餅とお米の中間のような、ねっとりもっちりとした仕上がりの肉ちまき「肉粽」の中には、角切り豚肉や干し椎茸、ゆでピーナッツ、鹹蛋黃(塩漬けの黄身)、栗などの具材がたっぷり。
豚肉の脂身がとろけるほどに、まろやかさがアップ。
具材豊富な分、ひとくちごとに全く違った食感や風味を楽しむことができ、味わいのバリエーションの豊かさにグッと胃袋を掴まれます。
お皿の底に敷かれている、みたらし団子のソースに似た甘じょっぱいとろみ醤油ダレとも、相性抜群。
テーブルに置かれている唐辛子ソース・甜辣醬を加えると、スパイシーさもプラスできるので、お好みで。
肉粽に合わせたいスープ「魚丸湯」は、だしのうまみがしっかり効いた素朴な風味。大ぶりにカットされた大根にもスープが芯までしみしみで、ひとくちごとに至福の瞬間を噛み締められます。
魚のうまみと甘みをしっかり感じられるつみれは、弾力しっかりで食べごたえ満点。このスープだけでもしっかり満たされそうなほど、ボリュームたっぷりな1碗です。
西寧南路をMRT北門駅方面へと歩いていく途中にある「程味珍意麵滷味」は、創業50年以上の歴史を有する台湾グルメ店。
老舗ではありますが、お店のロゴやインテリアはリニューアルされ、現代的な雰囲気の店内にてローカルグルメを堪能できます。
お店の看板メニューである麺料理に加えて、ごはんものや小皿のおかず、スープなど、台湾グルメがバリエーション豊富に揃えられているのが魅力。
夜遅くでも、様々な台湾の味を一挙に楽しむことができ、昼夜を問わず多くのお客さんたちで賑わいます。
店内入口にオーダー票が置かれていますが、店内でいただく場合はピンク色のオーダー票を1枚。
ずらりと並ぶ料理名の横の空欄に、オーダーしたい数量を記入するシステムです。
記入し終えたら、レジで先にお会計を。レジおとなりのケース内には、特製スープで肉や豆腐などをじっくり煮込んだ料理・滷味も並んでいるので、食べてみたいものがあれば合わせてオーダーしましょう。
コシの効いた平打ち麺に、ほんのり八角の香るまろやかなそぼろソースを絡めながらいただく「乾麵」は、夜食にピッタリの1品。
合わせる具材やスープのあり・なしによって、麵だけでも20種類以上のラインアップがありますが、とろとろの半熟たまごがのせられる「蛋包」と書かれているものから選ぶのがおすすめ。
餛飩(ワンタン)や貢丸(肉団子)などをトッピングしたタイプをチョイスすれば、ボリュームもプラスした1碗を楽しめます。
おともには、みずみずしくなめらかな豆腐に、ぷるっとまろやかで香しいピータンを合わせる「皮蛋豆腐」もぜひ。
豆腐の上にふわっと盛られている見慣れないものは、台湾ではポピュラーな肉でんぶ・肉鬆。
ほんのり甘みのある肉でんぶのさらさら食感と、爽やかなネギのシャキシャキ食感がアクセントとして上手に効かされていて、とろみ醤油とよく合います。
台湾で麺料理と言えば、代表格として挙げられるのが「牛肉麵」。
西門町からほど近いところにある小学校・福星國民小學の北側には、リーズナブルな牛肉麵の有名店が集まる一角があります。
リーズナブルであることに加え、24時間営業のお店が多いのも、この界隈の特徴。中でもおすすめしたいのが、黄の地色に赤文字の看板が目を引く「小吳牛肉麵」です。
店内へと入る前に、先に調理スペースにいる店員さんへ直接オーダーを。
牛肉麵の麺は、デフォルトでは細めの麺。でも実は、麺の太さを変更することも可能で、お好みに合わせて太麺をチョイスするのもおすすめです。
牛肉麵は、小サイズでもボリューム満点。
ほんのりちぢれた太麺をチョイスすれば、つるっとなめらかなのどごしと、もっちもちの食感を堪能できます。
ビーフのうまみがギュッと濃縮されたスープは、レンゲの底がくっきり見えるほどの透明感。
麺にもうまみがよく絡んで、最後の1滴まで余さずキレイに飲み干したくなるおいしさです。
ゴロゴロと盛り付けられた大ぶりの牛肉も、食べごたえ充分。
赤身がメインでありながら硬くなりすぎず、ほろっと崩れる煮込み具合の絶妙さに、長年磨き上げられてきたプロの技を感じます。
オリジナルのスープを風味を存分に堪能した後は、味変にチャレンジしてみるのもアリ。
テーブルに置かれているペースト状のものは、牛脂とスパイスなどを混ぜ合わせたもの。
鮮やかなオレンジが目を惹く唐辛子入りのピリ辛風と、こっくりとしたブラウンの唐辛子なしの2タイプがあるので、お好みに合わせて加えてみてください。
スープと混ぜ合わせれば、スパイシーさやまろやかさがプラスされて、ガラリと異なる風味に。オレンジ色のペーストは辛味が強いので、入れすぎにはご注意を。
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台北・西門町での夜遊びと合わせて立ち寄りたい台湾式深夜食堂3軒をご紹介しました。
バーやクラブへと繰り出す前に、あるいは遊び終わりの締めに。台湾グルメで元気をチャージしたい時に、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!