2026/02/05

外国人として生きるってどんな感じ?台湾在住ゲイのケース

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こんにちは。台湾在住ライターのMaeです。

 

日本から気軽に足を運べる海外旅行先として、人気を博して久しい台湾。旅行やパレードで訪れたことがある方も少なくないかと想像しますが、旅行者から現地在住者へと変わると、やはりまた違った一面が見えてくるものです。

 

母国を離れ、外国人として生活を送ることになったら、どんな楽しみや困難が待っているのか。海外生活14年目を迎えての所感を、筆者個人の体験をもとに綴ってみます。

 

台湾で暮らすためのビザ取得の難易度は?

 

 

 

まず台湾に限らずですが、海外で生活するためには、各国が発行する「ビザ」と呼ばれる滞在許可が必要です。

台湾の場合、日本国籍を持っていれば90日間のノービザ滞在ができますが、それを超える長期間の滞在には、何らかのビザが必要となります。

 

台湾で発行されているビザには、語学学校含む留学で滞在するための「学生ビザ」、18歳以上30歳以下の方がアルバイト等をしながら滞在できる「ワーキングホリデービザ」、現地の会社に就職して仕事をするために滞在する「就労ビザ」、台湾籍の方と結婚し配偶者としての滞在を認められる「配偶者ビザ」など、様々な種類があります。

 

中でも、学生ビザやワーキングホリデービザは、比較的申請が簡単。移住の第一歩として台湾生活を体験してみたい方におすすめです。

 

ただし、永住権の申請資格となる「在住期間5年以上」の中に、これらのビザでの在住期間を含めることは不可。そのため、永住権の申請も視野に入れていた筆者は、在住期間にカウントされる就労ビザの取得を目指しました。

ただし外国人の雇用には、雇用される外国人側の職歴や能力に加え、雇用する会社側にも条件が課せられるため、取得のハードルは高くなります。

 

 

就業ゴールドカードの公式ページ。日本語版もあり。

 

最近では、「就業ゴールドカード」という制度も。

 

取得には、職歴や直近の平均月給などの条件が設けられているものの、入手できれば台湾で自由に活動できるのが魅力。

在住期間3年以上で永住権の申請資格が得られるため、この制度を取得して台湾に滞在する外国人も増えています。

 

この制度に象徴されるように、台湾は現在、海外人材を積極的に取り入れる方向に動いており、外国人が台湾へ移住するための可能性は広がっていると言えます。

 

海外在住になると、母国の日本で出来なくなることも!?

 

 

 

海外で暮らすと決めたら考えたいのが、日本の「住民票」のこと。

 

海外生活が最初から1年未満で終わることが決まっていたり、日本と台湾を頻繁に行き来しながら生活する予定の方は、海外転出届を出して住民票を抜くか、あるいはそのまま残しておくか、メリット・デメリットを考慮して決める必要があります。

 

住民票を抜く場合、日本での住民税や社会保険料等の支払い義務はなくなりますが、健康保険証も同時になくなるため、日本への一時帰国中に病院へ行くと10割負担に。

そのため、負担が心配な場合は海外からの旅行者と同じく、一時帰国の度に旅行保険への加入が必要です。

 

また、日本で新しく銀行口座やクレジットカードを作ることも困難に。国民年金への加入は任意となるので、将来的に日本の年金を受け取りたい場合は加入し続けることも可能です。

加入しない場合は将来のお金をどうするか、しっかり検討しておきましょう。

 

住民票を残しておく場合、健康保険証を維持できますがその分、住民税や社会保険料の支払いも継続。

移住先と日本の双方で二重に税金を支払わなければいけない場合もあるので、個々の経済状況に合わせて考える必要があります。

 

 

 

 

台湾現地でも、外国人ゆえのハードルが。

 

台湾に住所を構えれば、現地の銀行口座を作ることはできますが、クレジットカードの入手は難しいケースも。

筆者は台湾に住所があり、会社員として働いていますが、それでもクレジットカードの審査には何度も落ちており、新規の申請は諦めてデビットカードでやりくりしています。

 

オンラインでの申請ごとも、外国人ゆえに弾かれてしまうことが時折あり、窓口に直接赴いたり、担当者に直接連絡したりと、時間や手間がかかることも。

現地の人と同じだけ、人によってはより多く税金を払っていても、公的な現金給付の対象からは外れてしまったり。

現地在住者になれば完全に台湾の人たちと同じように事が運ぶかと言うと、そうはいかない部分もあります。

 

また、時には厳しい態度をとられてしまう場面も。

 

外国人ゆえに煩雑になりがちな手続き関連。担当の方が外国人向けの手続きに慣れておらず、面倒がられたり、追い返されそうになった体験も残念ながら何度かあります。

賃貸契約でも「せっかく貸してもいつ本帰国になるか分からない」「コミュニケーションが難しそう」等の不安から、成約に至らないケースもあり得ます。

 

大事な手続きや交渉の際、隣に台湾人の友人や知り合い、パートナーがいると、自分ひとりの時と比べて対応が変わる。

仕方のない事だと頭では分かっていながらも、そんな瞬間に遭遇した時にはどうしても、外国人ゆえの壁を感じずにはいられません。

 

外国人ゲイの視点から感じる、台湾の生活環境は?

 

 

 

台湾の人たちは、やさしい。そういう評価をよく耳にします。

 

それは、台湾の人たちがすぐお隣である日本に、とても親しみを持ってくださっているゆえ。

昨今の円安の影響もあり、日本への旅行熱はますます高まっていて、大都市だけでない隅々にまで足を運んでくださっている。それゆえ、日本の文化への理解度もとても高い。

 

逆に、日本の人々が同じくらい台湾に詳しいか、行ったことがあるかと問われると素直に頷くことができないのが、台湾在住の身としては悔しく感じることもあります。

 

やさしいのはある意味、「(自分たちがよく知る海外からの)お客様」と認識されている証拠でもあるかと。

台湾のことをもっと知ってもらいたい。好きになってもらいたい。美味しいものをご馳走になったり、いろんな場所へ連れ出してくれたり、生活基盤を整えるための買い物に付き合ってくれたり。

そんな想いから向けられるやさしさに、筆者自身も台湾で暮らし始めた頃、何度も救われてきました。

 

しかし、長年現地で暮らしてなお、同じやさしさを向けられ続けているのであれば、それはいつまでもお客様の立ち位置から脱却できていない、まだ「現地の人々と同じ目線に立てていない」ことの表れであるかもしれません。

 

言語や文化を学んだり、肩を並べて働いたり。現地で暮らす以上、やさしさに甘えるばかりでなく、同じ目線に立てるよう精進することは不可欠かと感じます。

 

 

 

 

相手が外国人であっても、言葉が通じづらくても、積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくださる台湾の人たち。そんな姿勢に助けられ、仲良くなれるチャンスは筆者にも少なからず訪れました。

ただし、そこから恋愛へと繋がったり、長続きする関係へと変えていくためには、やはり相手の積極さを一方的に受け止めてばかりでは難しいでしょう。

 

同性カップルも結婚ができる台湾。社会全体としてはオープンな空気があって生活しやすいのは事実ですが、個々の家庭レベルにまでクローズアップすると、風当たりの強い環境が依然として存在していることに気づかされる場面もあります。

 

将来的な話もできるくらい深い絆を築いていくには、カルチャーショックを受けながらも相手の育ってきた背景を尊重し、少しずつ歩みを進めていくことが、時には必要になるかもしれません。

 

***

 

台湾で暮らしている筆者の体験から、外国人として生きてきた所感を綴ってみました。

 

自分がいざ外国人という立場になってみると、大変に感じること、乗り越えなくてはいけないことが多々。しかし、選んだのが台湾であったからこそ様々なご縁にも恵まれ、今も楽しみながら暮らせているのかな、という気がしています。

 

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