ファッションデザイナーのマーク・ジェイコブスが、性別変更をしたケイトリン・ジェンナーを賞賛し、「女装」と「トランスジェンダー」の違いについて語った。
マークは、グラムール誌のインタビューにて以下のように語った。
「彼女(ケイトリン)は素晴らしい女性だよ、とても勇気がある。これは逆説的なことではあるけど、もし社会が多様性というものをここまで恐れなければ、彼女のことを勇気があるなんて褒める必要もないからね。彼女は自分の体に納得ができなかったから、自分の本来あるべき体取り戻しただけのこと。」
また、ストレート層が混同しやすい「女装」と「トランスジェンダー」の違いについても述べた。
「女性の格好をするのと、女性だと感じるのは全く別物だよ。性別を変えようとは思わない女装やドラァグ・クイーンも大勢いる。私自身も長いことスカートをはいたりドレスを着たりしたが、特に女装が好きなわけではない。ただ自分が着たいものを着るだけだよ。例えばこの前は、プラダで毛皮のコートを作ってもらった時に、ボタンを反対側に付けてもらうようお願いしたしね。」「相手の宗教や職業や性的指向なんて知る必要なんて無いよ。ルポール(米の著名ドラァグ・クイーン)の言葉を引用させてもらうなら、『人は皆裸で生まれてくる。大事なのはそれだけ』。まさにその通りさ」とコメントした。
また、マークは人の肩書きやバックグラウンドについて、あまり言及してほしくないと米Style誌に語っていた。
「ケイトリンが、いろいろ取りざたされたことがきっかけだよ。その人がどんな職業であるとか、性的指向が何であるか、何歳であるとか、誰と親戚だとか、そういうことをすべて取っ払って、ただ下の名前だけで呼び合えないかって思ったんだよ。だって、いまは2015年じゃないか。やあ、ケイトリン、やあ、マークだけでいいじゃないかってさ。」
「ぼくはニューヨーク市出身でユダヤ人の同性愛者マークです、とか、ファッションデザイナーのマークです、とか、そんなことでなくね」。