アカデミー賞の前哨戦といわれる「第76回ゴールデングローブ賞」が、1月6日(現地時間)に開催。
今年はゲイ映画『ボヘミアン・ラプソディ』が最も名誉ある作品賞に選ばれたほか、LGBT映画が大いに賑わいを見せたのだ!
まずは日本でも100億円に迫る大ヒット中の映画『ボヘミアン・ラプソディ』。
クイーンの元ボーカリスト、フレディ・マーキュリーを描いた作品で、ゲイ的描写も多数登場する。
そんな同作は、並みいる強豪を押しのけ、最高賞である「作品賞」を受賞したほか、フレディを演じた主演のラミ・マレックが見事「主演男優賞」に輝いた!
マレックは受賞スピーチにてこう語った。
「ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、クイーンが、私たちに、世界に、音楽業界に、多様性を受け入れること、ありのままでいることの大切さを教えてくれたことに感謝しています。そしてフレディ、人生で最高の時間をありがとう!あなたのことを心から尊敬しています。この賞をあなたに捧げます」
そしてもう一つ、映画の部「ミュージカル/コメディ部門」の最高賞「作品賞」に輝いた『グリーンブック』にも注目したい。
本作は、アフリカ系ジャズピアニストのドン・シャーリーと彼が雇ったイタリア系用心棒トニー・リップとの友情を描いた物語で、主人公シャーリーは一度女性と結婚しているが、生涯ゲイであったと知られている。ただ生前にカミングアウトすることはなかった。
シャーリーを演じたマハーシャラ・アリは、見事「助演男優賞」に輝いている。
…ということは、最高賞である作品賞に輝いた2作品はともにゲイを主役にした映画であり、まぎれもない”ゲイ映画”。ゲイ映画2作品がゴールデングローブ賞で作品賞を受賞したのは史上初の快挙!
『グリーンブック』は3月に日本公開が決定しているので是非とも注目だ。
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