12月1日は、HIV/エイズへの予防・啓発を行う『世界エイズデー』だ。
そんなエイズデーに是非観て欲しい、エイズについて考えさせてくれる映画4選を紹介。
フィラデルフィア(1993)
「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミが、エイズとゲイにまつわる偏見を法廷で覆していく実話をベースにしたヒューマンドラマ。名優トム・ハンクスが、エイズに侵された主人公を熱演し、アカデミー賞主演男優賞を受賞した。
STORY
エリート弁護士のアンドリューはある日エイズに感染していることを告げられる。それを知った弁護士事務所は彼を解雇。アンドリューはこれをエイズ差別による不当解雇として訴訟に踏み切ろうとする。しかし誰も弁護人を引き受けてくれず、彼はかつてのライバルだった黒人のミラーの元に向かったのだったが……。
ダラス・バイヤーズクラブ(2013)
エイズが「ゲイ特有の病気」という偏見渦巻く中に、無類の女好きの主人公ロンが、HIVと診断される。実話を元にしたストーリーと巧みな構成、キャストの名演が評価され、アカデミー賞で主演男優賞を含む3冠に輝いている。
STORY
1985年、電気工でロデオカウボーイのロンは、HIV陽性と診断され余命が30日だと言い渡される。アメリカには認可治療薬が少ないことを知った彼は代替薬を探すためメキシコへ向かい、本国への密輸を試みる。偶然出会った性同一性障害でエイズを患うレイヨンと一緒に、国内未承認の薬を販売する「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立するが……。
ロングタイム・コンパニオン(1990)
1980年代のエイズ登場と、ゲイコミュニティーの混乱を描くヒューマンドラマ。一人、また一人とエイズに冒されて死んでゆく中、互いに結束しあいエイズと闘う事を誓い合う仲間たち。涙なしには観られない名作中の名作。
STORY
1981年、ニューヨーク・タイムズ紙にゲイの間で流行しているという「新たな癌」についての記事が掲載された。そのことで、ウィリーをはじめ彼の友人たちの間にも不安が広がっていく。その後まもなくして、仲間の一人であるジョンが発病したことで、彼らの不安は現実のものとなる……。
マイ・フレンド・フォーエバー(1995)
HIVに感染した少年デクスターと、主人公エリックの深い友情を描いた感動作。2人の演技もさることながら、愛する眼差しを向けるデクスターの母親役、アナベル・シオラの演技が光る傑作。
STORY
ある日、12歳の主人公エリックの家の隣に新しい住人が引っ越してきた。その家の子供デクスターはHIV陽性者だという。始めは戸惑い、敬遠していたエリックだったが、やがてデクスターと心が通い合い、友情が芽生えてきた。そしてエリックは“彼の治療法を見つける”と、デクスターを連れてあてどのない旅に出掛ける……。