米現地時間2月26日に開催された「第89回アカデミー賞授賞式」にて、ゲイ映画「ムーンライト」が、ゲイ映画(LGBT映画)としては史上初めてとなる「作品賞」を受賞した!
前代未聞の「取り消し」の末、「ムーンライト」が受賞!
今回の「ムーンライト」受賞には大きな珍事件が発生していた。
アカデミー賞の中でも最高峰の賞である「作品賞」の発表の際、プレゼンターである女優フェイ・ダナウェイと俳優ウォーレン・ベイティが、作品賞を「ラ・ラ・ランド」と発表。
「ラ・ラ・ランド」陣営が受賞スピーチを行う中、途中で「結果に間違いがありました。冗談ではありません。作品賞は「ムーンライト」です!」と発表された。
プレゼンターの2人が持っていた封筒は「主演女優」の「ラ・ラ・ランド/エマ・ストーン」と間違えていたのだ。
前代未聞のハプニングに、会場は大混乱!(以下動画)
LGBT映画としては史上初の快挙!!
ハプニングはあったものの、晴れてLGBT映画としては史上初の「作品賞」を受賞した「ムーンライト」。
これまでのLGBT映画でアカデミー賞を受賞している作品といえば「フィラデルフィア(1993)」「ボーイズ・ドント・クライ(1999)」「モンスター(2003)」「ブロークバック・マウンテン(2005)」「ミルク(2008)」「リリーのすべて(2015)」の6作品のみ。
しかし、いずれもアカデミー賞最高峰である「作品賞」は受賞してはいない。
不朽の名作ゲイ映画「ブロークバック・マウンテン」でさえも受賞を逃した「作品賞」を、史上初めて受賞した功績は大きい。
なお、「ムーンライト」は、作品賞のほか、脚色賞、助演男優賞の3部門に輝いている。
同作は、2017年春にTOHOシネマズにて全国ロードショー予定。
関連記事 >> 2017年最大の注目作、ゲイ映画「ムーンライト」とは?