学術誌「ジャーナル・オブ・インターパーソナル・バイオレンス」が、「LGBTフレンドリーな大学ほど、性的暴行被害者を生みにくい」という最新の調査結果を掲載。ロイターが報じた。
調査論文を執筆した米ピッツバーグ大学ロバート・コルター研究員は、調査について「環境が性的暴行にどのような影響を与えるかを示す結果になった」と語る。
調査によると、現在アメリカの大学生のおよそ2%〜15%が性的暴行の被害に遭っているという。
しかし、LGBTが受け入れられているとされる大学では、そうでない大学の学生よりも、性的暴行被害に逢う学生数が27%も低いことがわかった。
さらに、LGBTに対する嫌がらせを見たことがないとされる大学では、学生が性的暴行被害に逢う確率が32%も低いことも明らかとなった。
一方で、同調査に携わった研究員たちは、「トランスジェンダーの人たちのように、あるグループに属する人たちは、他の人たちに比べて性的暴行被害に逢うリスクが高い」ことも指摘している。
調査では、5.2%のLGBTである学生が、過去に性的暴行被害にあっていることがわかっている。
「LGBTの人たちは性的暴行被害に遭いやすい。そのリスクを減らす解決策を見つける必要がある」とコルター研究員は述べている。