東京都の小池百合子知事が、LGBTの理解やヘイトスピーチ規制などを盛り込んだ条例を制定すると発表した。
5月11日の定例記者会見にて、小池都知事は2020年の東京五輪に向けたダイバーシティ実現が重要だと発言。
同条例は2019年4月の施行を目標にしており、今回のようにLGBTに焦点を当てた都道府県条例は全国初となる。
気になるその条例内容だが、LGBTなどの性的マイノリティの差別解消に向け、都の市区町村らと連携。またLGBTの人たちの為の相談窓も設置される。
また条例にはヘイトスピーチ対策も盛り込まれる。
小池氏は2020年の東京五輪に向け、「五輪憲章」の理念を実現するためと語る。「五輪憲章」には、人種や性的指向などあらゆるものを理由とした差別を禁止したもの。
2014年のソチ五輪では、ロシアで同性愛禁止法が制定され、この五輪憲章を満たしていないと非難されていた。
日本では性的マイノリティなどへの差別禁止法案がなく、G7で唯一同性婚が認められていない国だ。
同条例は、小池氏が理念に掲げる都のダイバーシティ実現に向けた大きな一歩になりそうだ。