歌手のデミ・ロヴァートが、「ノンバイナリー」だとカミングアウトし話題になっている。
5月19日、SNSに動画を投稿したデミは、自身のポッドキャスト番組「4D with Demi Lovato」をローンチすることを発表し、その中でカミングアウトに踏み切った。
「この1年半の間、私は自分を癒し、見つめ直す作業に取り組んできました。そしてその中で自分をノンバイナリーだと認識したのです。それと同時に私は自分をあらわす代名詞を『they/them』に変更します」
デミ・ロヴァートといえば、長年LGBTQコミュニティをサポートしてきたセレブの一人。続けてこう語った。
「自分をノンバイナリーに関する専門家や代表だと言うつもりはありません。みんなと共有することで、私は自分の傷つきやすい部分をもう一歩さらけ出すことになります」
「私がこのことを告白したのは、愛する人に対して本当の自分を見せることができない人たちのため。みんなにも本当の自分として生きてほしい。そして私がみんなにたくさんの愛を送っていることを知ってほしいです」
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「ノンバイナリー」とは、性自認を男性・女性といった二元論に当てはめないこと。
男性でも女性でも無い状態、または部分的に混ざった状態であったり、流動的であったりする。
ノンバイナリーの人への代名詞には、性別を特定するHe(彼は〜)、She(彼女は〜)ではなく、『they/them』を用いる。
ただ、『they/them』は日本語訳が難しいため、「〇〇さん」など名前で呼ぶ、または呼んで欲しい名前を相手に聞く、などが良い。
ちなみに、過去にノンバイナリーをカミングアウトした有名人では、歌手のサム・スミス、Netflix「クィア・アイ」のジョナサン・ヴァン・ネス、「ル・ポールのドラァグレース」のヴァレンティーナらがいる。