毎年6月は「東京都HIV検査相談月間」、そして6月1日(水)〜7日(火)は「HIV検査普及週間」だ。
山梨県小淵沢の「中村キース・ヘリング美術館」では、HIV検査普及週間に合わせた企画展『キース・ヘリングとエイズ・アクティビズム展』を、2016年6月1日(木)~6月25日(日)の期間で開催している。
1990年に31歳の若さでこの世を去ったキース・ヘリングは、生前からアートを通してHIV/AIDSの予防啓発活動を行っていた。「セーフ・セックス!」などのメッセージを発信するなど、エイズ・アクティビズムを展開したヘリングのアートは、多くの人々を勇気づけ、今なお世界各国のエイズ予防啓発運動に影響を与えている。
世界で唯一のキース・ヘリング作品のみを所蔵した「中村キース・ヘリング美術館」では、2007年の開館から毎年6月のHIV検査普及週間にあわせて、HIV/AIDS とその予防啓発について考える企画展を開催している。
今年は、80年代NYでヘリングが活動を共にしたエイズ患者の権利拡大を訴える団体「ACT UP」のドキュメンタリーフィルムの上映も含め、改めてヘリングの作品からエイズ・アクティビズムの軌跡を追う。
また、LGBTへの理解やHIV/AIDS予防の情報提供の場所として、支援を行う企業・団体の活動を紹介するコーナーを併設しているほか、売り上げの一部(入館料、ミュージアムショップ)を、日本HIV陽性者「ネットワーク・ジャンププラス」に寄付するチャリティーも行うとのことだ。
ぜひ、6月の週末は中村キース・ヘリング美術館を訪れてみてほしい。