アナルセックスを楽しむゲイたちは多いけど、その一方で「アナルが苦手なウケ」は少なくない。
事実、ジェンクシーの独自調査でも、「実はアナルは苦手…」「痛いから避けている」「ぶっちゃけあんまり気持ちよくない」という声は多い。
そんな人たちのために、編集部では「どうすれば気持ちよくなれるのか?」を徹底研究。悩めるウケは必見だ。
アナルが気持ちよくない人は、「痛み」が原因であることが多い。
セックス中に痛いと感じたり、またはお尻が切れて出血をすると、トラウマになってセックスに億劫になってしまう。なぜお尻が切れてしまうのだろうか?
お尻が切れる箇所は、アナルの入り口か直腸内の2種類。
直腸内は、ローション不足により擦り切れて起こることが多い。これはアナル用に最適なローションを使えば解決できる。
切れる箇所で一番多いのがアナルの入り口付近。
これはペニスが入るサイズに拡張されていないことが原因で、そこに無理やりペニスをねじ込むと、引っ張られて穴の周りが切れてしまうからだ。
まずはお尻が切れないための方法を紹介していこう。
まず大事なのは、セックス前の前準備。
この事前準備でセックスの半分が決まるといっても過言ではない。
ウケが行う事前準備は「浣腸」と「セルフほぐし」の2つがある。
まずは浣腸について。
今回は一般的なシャワー浣腸(通称:シャワ浣)の手順を紹介。
①トイレで用を足す
シャワーの前に、トイレで用を足そう。腸に残った便を、まずは出せるだけトイレで出しておくこと。
②シャワーヘッドを外してぬるま湯を出す
③アナルに当て、中にお湯を入れる
④中にお湯がたまったら、それを出そう。
⑤さきほどの③~④の手順を数回繰り返そう
⑥便がでてこない、透明な水が出たらOK
注意点は、何度もやりすぎると直腸の奥までお湯が入ってしまうことで、時間差で中にある便が溶けて下りてくることがある。セックス中に便が出るのを恐れて、何回も何回もする人がいるが、数回程度に止めておく方が良い。
そもそも便意がない時点でお尻の中はキレイなので、直腸内をお湯ですすぐようなイメージで行おう。
次に「セルフほぐし」。
ウケはセックス前のシャワーの段階で自分でお尻をほぐす「セルフほぐし」をオススメしたい。
ほとんどの人が、セックス前にタチがお尻をほぐす時間があるが、人によってはチャチャっとほぐしてすぐ挿れたがる人もいる。
自分でほぐす目的としては、毎回同じコンディションでセックスに望めることだ。手順は以下。
①ローションをつけてマッサージ
お風呂場にミニサイズのローションを準備しておこう。
ローションを付けてほぐす時、初めからいきなり指を入れないこと。
アナル周辺を円を描くようにゆっくり1~3分ほどマッサージして緊張を解く。軽く指圧も加えながらマッサージしよう。
アナルの入り口、そして会陰(陰嚢~アナルの間)もマッサージすることで筋肉の緊張がほぐれる。
②指を入れて入り口を広げる
アナルの緊張がほぐれてきたら、そこで初めて指を入れる。1本入れて、次に2本と増やしていこう。2本まで入ったら、入れた指をゆっくり開いてアナルの入り口を広げるイメージで。
ちなみに、アナルは横に開くよりも縦の方が開きやすいので、縦に伸ばすと良い。
十分にほぐして大丈夫そうであれば、1・2度シャワ浣ですすいだらOK。
ここまでしっかり事前準備をしたのちセックスに臨めば、痛みが大幅に軽減されるよ。
もしあなたがアナルが得意でないならば、アナルプラグを使って自主練を行おう。
「え、道具を使うってなんか本気っぽくてイヤ…」と思った人もいるだろうけど、気持ち良いセックスができるためには変なプライドは捨てよう。
セックスは相手がいないと成り立たないけど、道具であれば練習ができる。
アナルプラグとは、アナルを拡張するためのアダルトグッズ。
先端が細く入れる度に太く設計されているので、アナル初心者に最適。色んなサイズがあるので、小さい方からスタートして、慣れてきたら大きいサイズ(もしくはディルド)に切り替えるのも良い。
アナルプラグの使い方は、まずは「セルフほぐし」と同じくマッサージして緊張を解き、指を入れてほぐす。
その後、アナルプラグをゆっくり挿入する。痛みを感じたら止めて、慣れてきたらまた入れる。これを何回か繰り返す。
アナルプラグを使うのは、ペニスが入るサイズにまで穴を広げるのが目的だから、無理に動かす必要はない。
このアナルプラグを使ったトレーニングを、週1~2回やってみよう。
2~3週間続けると、ペニスを入れても痛くないほどにアナルが拡張しているはずだ。
アナルプラグを入れて痛みを感じなくなってきたら、次は前立腺を開発しよう。
我々の体内には、「前立腺」という神から授かった素晴らしい性感帯がある。
前立腺は膀胱の下にあり筋肉が張り巡らされており、この前立腺を刺激することでオーガズム(性的絶頂)を迎えることができる。
まずは勃起した状態でアナルに指を入れると、コリコリした部分が見つかるはず。そこが前立腺だ。
前立腺の位置がわかったら、そこをゆっくりマッサージしてみよう。
指の腹でゆっくりと押して指圧したり、円を描くように動かしてみよう。
最初は違和感に感じるけど、慣れてくると、なんとなく自分の気持ちいいポイントが分かってくる。
お尻の痛みから解放され、前立腺の位置も把握できたのなら、ようやく気持ち良いセックスの扉が開ける。
あとは実践を重ねていこう。
セックス中は、先ほど紹介した前立腺のポイントに当てることを意識しよう。
前立腺を刺激するコツは、上にこするように当てること。
前立腺はガンガン当てられると痛いと感じる人もいるので(特に初心者の場合)、タチには最初ゆっくり抜き差しをし、前立腺をジワジワ刺激してもらう。
もしタチに言えるのであれば、「激しめよりはゆっくりめが好きかな」とおねだりしてみよう。
言うのが難しければ、相手のペニスを自分の前立腺に当てるように、腰の位置を動かして微調整してみよう。
慣れてくると、ウケ自ら前立腺を当てにいくことができる。
また、前立腺が当たりやすい体位は、「正常位」「騎乗位」「側位」といわれており、逆に前立腺に当たりにくい体位は「バック」。
もちろん、人によって気持ちいい体位は異なるので、自分の好きな体位を見つけよう。
アナルセックスにおいてコンドームとローションの選びは超重要。
女性と異なり、アナルから自然に潤滑液がでないため、セックス中に乾かないためにもローションは大事。
ローションは水溶性、シリコンオイル系の2種類に分かれており、それぞれ自分に合った商品を使った方が良い。詳しくは以下の記事をチェックしてみて。
関連記事|アナルセックスに最適なローションとは?編集部が徹底比較
コンドームで痛みを感じる人は、ゴムの素材と付け方の2つに注意しよう。
コンドームの素材は、薄さ重視のポリウレタン製よりも、天然ゴム(ラテックス)や、iR素材の方が粘膜に優しいのでアナルセックスには適している。
また意外と重要なのが、タチはペニスサイズに合ったコンドームを付けること。
ほとんどのゴムは膨張するので、大きいペニスなら大抵のゴムはOKなのだが、小ぶりなペニスだとゴムがブカブカでシワができるので、そのシワがスレて痛みを感じてしまう。
アナルはとてもデリケートな部分なので、スレると中で出血を起こす原因になる。
タチにはフィットするコンドームを使ってもらうことが大事なので、自宅でセックスする場合は、通常用のゴムと、小さめ用のゴムの2種類を準備していると良い。(くれぐれもタチのプライドを傷付けないように配慮してね)
セックスで気持ちよくなる為の最大のアドバイスは、たくさんアナルを使うことだ。
アナルは日々使わないと収縮して拡張性が悪くなり、久しぶりにペニスを入れると痛みが生じてしまう。
できれば定期的なセックスをオススメしたいところだが、もしセックス頻度が低い人は、アナルプラグを使った自主練、もしくはディルドを使ってアナニーを週1で行うなどお尻を慣れさせよう。
アナルは筋トレと一緒で、使わないと退化していくものだと覚えておいて。
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これらのノウハウは編集部や読者から寄せられた体験談に基づく方法なので、もちろんウケ全員に当てハマるわけではない。
だけど、「セックスが気持ちよくない…」「お尻が切れて楽しめない…」と悩んでいる人は、一度実践してみる価値はあり。
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