英LGBT雑誌「FSマガジン」によると、「ゲイ・バイ男性の3人に2人がゴム無しのセックスをしている」ことが明らかとなった。
調査には523人のゲイ・バイ男性が回答した。
さらに、同じ調査では32%の人々が、セックス前にセックスパートナーのHIVステータスを知らないことも分かった。
「最後のアナルセックスでコンドームを使わなかった」と答えた回答者は、全体の65%を占め、その際にHIV予防薬PrEPを回答者もしくはセックスパートナーが服用していた割合は、わずか8%だった。
また、回答者の11%が「ゴム無しセックスのリスクは心配していない」と答えた。一方で、27%の回答者が「リスクのある性生活を送っている」ことを認めた。
「FSマガジン」を発行している「GMFA」の代表であるイアン・ハウリーは調査結果を受けて、「人々の性生活のあり方は様々なため、セーファー・セックスのあり方も多様でなければならない」と答えた。
「20年前のセーファー・セックスといえばコンドームを使用することか、そもそもセックスを控えることだったが、2017年現在は状況が大きく異なる。現在では、HIV陽性者でも適切な治療を受けていれば他者にHIVを移すことはない。さらにPrEPもある。『コンドームを使うことが唯一のセーファー・セックスだ』という時代はもう終わったのです」
調査回答者の14%は、HIV陽性者で他者にHIV を移す可能性のない状態にある人はゴム無しセックスを行なったという。
ハウリー代表は、「もちろんコンドームの使用は性感染症を予防する上でとても重要な役割を果たすが、我々はその他の選択肢についても知識と一緒に広めていかなければならない」と現代のセーファー・セックスの多様なあり方について訴えた。