毎年恒例！この1年カミングアウトした有名人を振り返る人気企画。

カミングアウトする/しないは個人の自由だが、著名人によるカミングアウトは社会にポジティブな影響を及ぼしている。

今年カミングアウトした勇気ある25人を一挙紹介していこう。

タッドフジカワ（プロゴルファー）

男子プロゴルフでは史上初めて、日系人選手のタッド・フジカワが、ゲイであることをカミングアウトした。

現在27歳のタッド・フジカワは、2006年に当時15歳で全米オープン史上最年少出場を果たしている。

フジカワはインスタでこう語った。

「僕はゲイです。みんなに理解してほしい、受け入れてほしいとは思っていません。ただ本当の自分を隠すことがいやでした。いつも周りが何と言うか恐れていて、メンタルもずっと崩れていました。自分のセクシュアリティを明かすかどうか悩んでいましたが、他の人のカミングアウトに私は救われましたのでカミングアウトすることを決意しました」

勝間和代（経済評論家、タレント）

Photo via : Wikipedia

経済評論家でタレントの勝間和代が、女性と交際していることをネットメディアにてカミングアウトした。

掲載された記事では、男性と2度結婚歴のある勝間のセクシャリティについて断定していることはなく、「バイセクシュアル、もしくはパンセクシャル」と記載している。

勝間はこのように語っている。

「同性を好きになる気持ちに蓋をしてきました。自分の中の無意識の規範概念があったと思います。それを超えると、何が起きるのかわからなかった。でも、今は規範概念にとらわれて自分らしさを出せていない人に言いたい。同性を好きになってもいいんだよ。そのことに罪悪感を感じる必要はないんだよ」

「私は裕子さん（パートナー）がいてくれたから、こうやってみんなに公表しようという気持ちになれた。でも、多くの人はそうではないでしょう。その人にも伝えたい。仲間はたくさんいるんだよ、ということを」

勝間のように、社会的地位があり成功しているパワーウーマンのカミングアウトは、日本社会に大きなインパクトを与えた。

ジェイソン・ムラーズ（歌手）

米歌手のジェイソン・ムラーズが、バイセクシュアルであることをカミングアウトした。

ジェイソン・ムラーズといえば、日本でもキリンビールのCMソングにもなっている「アイム・ユアーズ」が大ヒットした世界的シンガーソングライター。

ムラーズは、音楽誌のインタビューでこう語った。

「僕は男性とも性的経験があるよ。今の妻と付き合っていた時期にもね。男性と経験を持った時、「僕はゲイなのか…？」って自問自答したよ。だけどその答えを妻が明確に言い表してくれた」

「妻はアメリカの先住民が男女両方を愛せる人に使う『Two Spirit（2つの精神）』という言葉を使ったんだ。自分としてはこの感覚が合っていると思っているよ」

ムラーズは2015年に一般人女性と結婚しているが、これまで彼のセクシュアリティに関する噂は多く、自身のセクシュアリティを伝えたのは今回が初めて。

ギャレット・クレイトン（俳優）

米俳優のギャレット・クレイトンが、ゲイであることをカミングアウトした。

ディズニーチャンネルのTV映画「ティーン・ビーチ」や「フォスター家の事情」への出演、ライブ盤「ヘア・スプレー！」などのミュージカル作品への出演などで知られるイケメン俳優だ。

クレイトンは、新しい主演映画「REACH（原題）」にて、学校内でのいじめに耐えられず自殺を考える主人公を演じたことで、同役を自身の過去の経験と重ね合わせ、インスタグラムで長文を投稿。

カミングアウトのみならず、親族の自殺、高校時代にうけた壮絶ないじめ、銃乱射事件のトラウマなどなどを激白。

さらに、脚本家ブレイク・ナイト氏と長い間恋人関係にあることも明らかにした。

JJトタ（俳優）

海外ドラマ『glee/グリー』に出演した俳優JJ・トタが、トランスジェンダー女性であることをカミングアウトした。

トタは、14歳のときトランス女性ジャズ・ジェニングスのドキュメンタリーを見て「自分はこれだ！」と思いすぐ母親にそのことを告げ、かかりつけの小児科医に専門家を紹介してもらい、ホルモンブロッカーを処方してもらったとのこと。

glee出演時は13歳で、これまで周囲やメディアのインタビューでも「ゲイの男の子」と決めつけられてきていたものの、自分で自分をゲイ男性だと思ったことは一度もないそう。

現在17歳になり芸名をJJ・トタから、ジョージー・トタ（Josie Totah）に改名している。