旅ライターのがぅちゃんです。
トルコ最大の都市「イスタンブール」でアメリカ人の彼氏と旅行していたとき、夜にトルコ人のゲイと3人で遊ぶことになりました。3人でゲイバーをはしご酒をしているとべろんべろんになってしまい、目が覚めるとサウナの中でした(なんでそうなった)。
この記事は、イスタンブールのサウナで目が覚めるまでの記録(前編)です。
「ヤールギュレシやってそう」と現地のゲイに言われて可愛がられる風貌のアメリカ人の彼氏(凹凸)が言うには、「今日の夜はトルコ人のゲイと3人で遊ぶぜ!」だそう。
「どういうこと?」と聞いてみると、「ゲイアプリで知り合ったトルコ人のゲイ(凹凸)が、俺たちと3人で遊びたいらしい! 3人でヤールギュレシ大会や!」と彼。
そんな彼に、「ペペローションしかないけど大丈夫そ?」と言ったら、うけました。「まあうけるのはがぅちゃん(凹凸)だがな」と思ったのはここだけの秘密にしたいです。
とにかく夜が楽しみです(ケンカにならなければいいですが)。
トルコ人のゲイと3人で遊ぶまでは、2人でイスタンブール観光を楽しみます。
「イスタンブール観光ではここが一番人気らしい」ということでアメリカ人の彼氏に連れてこられたのが、「グランド・バザール」といわれる市場。
グランド・バザールは、世界最大&最古の屋内市場のひとつで、1461年(室町時代)に建設されたそうです。
実際に行ってみると、伝統や歴史で堅苦しいような雰囲気ではなく、「今ここにいる客のために物を売っているエンターテイメント空間」といった印象さえ受けました。
「コンニチワ!」とか「ニーハオ!」とか言ってくれる男性店員がたまにいるのですが、ナンパされているような気分で気持ちがよいです。
グランド・バザールの近所(1kmほど)にあるのが、世界遺産の「アヤソフィア」。
アヤソフィアとは、「キリスト教とイスラム教の芸術が見られるモスク(イスラム教徒が礼拝する場所)」のことです。
「なにがすごいの?」とアメリカ人の彼氏に聞いてみると、「キリスト教とイスラム教の芸術が同時に見られる! ジーザスがいるべきでない場所にジーザスがいる!」とのこと。
「日本の『隠れキリシタン』的な?」と聞いてみると、「いやちがう! 隠れてないからすごい!」と彼。
「銭湯でハッテンするゲイみたいな?」と聞くと、「ハッテンを公認する銭湯みたいな!」と返されました。
冷静に考えるといろいろ間違っていると思いますが、妙に納得してしまうところもあり(ばかまるだしですいません)、複雑な気分になります。
そんなことより、「ネコがいる! かわいい!」と言って、私たちを含む観光客がこぞって写真を撮っていたのが一番の思い出でした。
アヤソフィアを出たあとは、イスタンブールの名物グルメ「サバサンド(サバのサンドイッチ)」の屋台がある「エミノニュ」という観光エリアに向かいます。
サバサンドはシンプルな食べ物で、「レタスとタマネギと焼いた塩サバがバゲットにはさまれているだけ」といった、たたずまい。寿司を思い出すミニマルさ。
「もうサバサンドは寿司だな」と、でたらめなことを言って楽しくがっついていると、アメリカ人の彼氏が「素手で食べるの無理!」と言い出して、「ん?」となります。
「ナイフとフォークをよこせ!」と主張する彼。とっさに「きみはサンドイッチという食べ物を知っているか?」と差別的な発言をしてしまい、場がピリつきました。
サバサンドでちょっとケンカしてしまいましたが、売り場のコーラの安さ(72円/4トルコリラ)が、おぎなってあまりある喜びをもたらしてくれたので、よしとします。
おなかもふくれたところで、トルコ人のゲイと3人でおこなう夜のヤールギュレシ大会まであと数時間となりました。
トルコ人のゲイとは、イスタンブールきっての歓楽街「ベイオール」で会うことになっています。
とりあえずこの時点では、サウナに行く予定は無かったことだけは覚えています。
「【旅コラム】トルコのイスタンブールでゲイバーはしご酒(