イスラエルのテルアビブに住んでいます、がぅちゃんです。
「ゲイフレンドリーな都市」として有名な「テルアビブ」にある、老舗ポジションのゲイバーの「Shpagat/シュパガット」。現地のLGBT事情やグルメ情報とともに紹介します!
イスラエルは中東にある国ですが、地中海の東側に面しています。 国土の地形は縦に細長いため、西側がすべて(約190km)地中海に面しています。西側の都市には、整備されたビーチや遊歩道があるのが一般的なので、「海の国」といった雰囲気です。
「中東=イスラム教=反LGBT」のようなステレオタイプがありますが、イスラエルはこれとは無縁です。イスラエルで信者が最も多いのはユダヤ教であり(人口の4割ほど)、個人の信仰や恋愛は自由です。
イスラエルのLGBT事情
イスラエルは欧米先進国のスタンダードをトレースしているようなところがあるので、人権意識や政治意識が欧米諸国と似ています。首相がLGBTコミュニティを擁護する声明をわざわざ英語で発表するほどには、意識的な「LGBTフレンドリー」が実装されています。
直行便があるので物理的にも距離が近いヨーロッパでは、テルアビブはゲイフレンドリー(LGBTフレンドリー)な都市として知られています。
毎年6月に開催される「テルアビブ・レインボープライド」には約25万人が参加し、これはアジア大陸では最大規模です。
イスラエルは観光事業の一環として、レインボープライドを強く推進しています。そういった背景もあり、6月のプライド期間中のテルアビブには、レインボーの物体が(無視できないほど)たくさん出現します。
そもそもゲイフレンドリーなテルアビブで、最も有名なゲイバーが 「Shpagat/シュパガット」。もはや老舗ポジションです。テルアビブでは、というかイスラエル国内でも、圧倒的な知名度がある印象。
どれくらい有名かというと、「日本=二丁目」くらいには、国内のゲイたちに知られていると思います。イスラエルでゲイバーといえば「テルアビブのシュパガット」か「エルサレムのビデオバー」といった感じ。
シュパガットがある「ナハラベンヤミン通り」には、美味い店が多い
(ちょっと脱線しますが)テルアビブは東京のような世界都市と比べると小規模なので(人口45万人ほど)、 ゲイタウンやゲイストリートはありません。しかしシュパガットがある「ナハラベンヤミン通り」はテルアビブの中心地にあり、有名です。
ナハラベンヤミン通りは繁華街のすぐそばにありますが、静かです。大人がしっぽり愉しむには、ちょうど良さげな雰囲気。シュパガット周辺には、テルアビブの人気レストランが複数あります。
シュパガットの雰囲気
昼のナハラベンヤミン通りは「ふつうの住宅街」といった雰囲気。そういう、生活感が強めな空間に、シュパガットのテラス席は展開しています。一見、ゲイバーっぽくないです。お昼時は「ゲイ以外の客にも人気のカフェ」のような印象。軽食も可能です。
夜になると客がわらわらと集まり、路上で飲む男性の数が増えるので、お店の前を通れば「ゲイバー?」と察知できます。ゲイ男性以外の客もちらほらいます。テルアビブでは(ハッテン場でもない限り)ゲイバーにゲイ以外の客も訪れます。
イベント時は通りが埋まる
イスラエルで大きなイベント(建国記念日、新年etc)がある時は、シュパガットでも、何かしらイベントが起こっています。レインボープライドの開催期間中は一年で最も盛り上がり、夜は通りが埋め尽くされるほど混みます。
シュパガットのメニュー
メニューはヘブライ語と英語のものがあります。ウォッカソーダやラムコークなど普遍的なカクテル(rail drinks)が揃っています。特製カクテルは50シェケル(NIS)/1,500円ほど。コロナ1本900円/30NISするイスラエルの相場からすれば、良心的な値段です。
シュパガットはダークルームなし
シュパガットは間違いなくゲイバーですが、ダークルーム(ハッテンスペース)はありません。店内でハッテンしている様子はなく、「ゲイが多めのゲイフレンドリーカフェ」のような雰囲気です。
なお、近所の「ブラウンホテル/Brown TLV Urban Hotel」の屋上では、夏場の毎週土曜に「Skyline」というゲイイベントが開催されます。シュパガットがあるこのエリアは、 「メシ→飲み→パーティ」というハシゴがしやすいのではと思います。