2020/06/16

在住ライターが紹介!イスラエル・テルアビブの老舗ゲイバー「Shpagat」

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イスラエルのテルアビブに住んでいます、がぅちゃんです。

 

「ゲイフレンドリーな都市」として有名な「テルアビブ」にある、老舗ポジションのゲイバーの「Shpagat/シュパガット」。現地のLGBT事情やグルメ情報とともに紹介します!

 

イスラエルの概要

イスラエルは中東にある国ですが、地中海の東側に面しています。 国土の地形は縦に細長いため、西側がすべて(約190km)地中海に面しています。西側の都市には、整備されたビーチや遊歩道があるのが一般的なので、「海の国」といった雰囲気です。

 

 

西側を代表する都市「テルアビブ/Tel Aviv」の景色。

 

「中東=イスラム教=反LGBT」のようなステレオタイプがありますが、イスラエルはこれとは無縁です。イスラエルで信者が最も多いのはユダヤ教であり(人口の4割ほど)、個人の信仰や恋愛は自由です。

 

 

レインボー仕様の「キッパー」をかぶる男性。キッパーは、ユダヤ教徒がかぶる帽子。

 

イスラエルのLGBT事情

 

イスラエルは欧米先進国のスタンダードをトレースしているようなところがあるので、人権意識や政治意識が欧米諸国と似ています。首相がLGBTコミュニティを擁護する声明をわざわざ英語で発表するほどには、意識的な「LGBTフレンドリー」が実装されています。 

 

 

 

「オーランド銃乱射事件」を受けて声明を発表する、首相のベンジャミン・ネタニヤフ。

 

テルアビブはゲイフレンドリーな都市

直行便があるので物理的にも距離が近いヨーロッパでは、テルアビブはゲイフレンドリー(LGBTフレンドリー)な都市として知られています。

 

毎年6月に開催される「テルアビブ・レインボープライド」には約25万人が参加し、これはアジア大陸では最大規模です。

 

 

テルアビブ・レインボープライドの様子。

 

イスラエルは観光事業の一環として、レインボープライドを強く推進しています。そういった背景もあり、6月のプライド期間中のテルアビブには、レインボーの物体が(無視できないほど)たくさん出現します。

 

 

(ゲイバーとかではない)レストラン。

 

ビーチのインスタ映えスポットはプライド仕様に。

 

中央駅の広告。(Tel Aviv-HaShalom)

 

スポーツジムもレインボー仕様に。

 

テルアビブを代表するゲイバー「Shpagat」

 

そもそもゲイフレンドリーなテルアビブで、最も有名なゲイバーが 「Shpagat/シュパガット」。もはや老舗ポジションです。テルアビブでは、というかイスラエル国内でも、圧倒的な知名度がある印象。

 

 

祝日のシュパガット。

 

どれくらい有名かというと、「日本=二丁目」くらいには、国内のゲイたちに知られていると思います。イスラエルでゲイバーといえば「テルアビブのシュパガット」かエルサレムのビデオバーといった感じ。

 

シュパガットがある「ナハラベンヤミン通り」には、美味い店が多い

 

(ちょっと脱線しますが)テルアビブは東京のような世界都市と比べると小規模なので(人口45万人ほど)、 ゲイタウンやゲイストリートはありません。しかしシュパガットがある「ナハラベンヤミン通り」はテルアビブの中心地にあり、有名です。 

 

 

「ナハラベンヤミン通り/Nahalat Binyamin」。落ち着いた雰囲気。

 

ナハラベンヤミン通りは繁華街のすぐそばにありますが、静かです。大人がしっぽり愉しむには、ちょうど良さげな雰囲気。シュパガット周辺には、テルアビブの人気レストランが複数あります。

 

 

地中海系フレンチイタリアン創作レストラン「Brut Wine Bistro」。@36 Nahalat Binyamin

 

ネギ、ベーコン、イワシの和風パスタ。

 

東南アジア料理のレストラン「Mekong」。@「Brut」の真隣。

 

グリーンパパイヤのサラダ。

 

コーシャのステーキハウス「Goshen」。@30 Nahalat Binyamin

 

牛ヒレ肉のメダリオン(骨髄つき)。

 

シュパガットの雰囲気

 

昼のナハラベンヤミン通りは「ふつうの住宅街」といった雰囲気。そういう、生活感が強めな空間に、シュパガットのテラス席は展開しています。一見、ゲイバーっぽくないです。お昼時は「ゲイ以外の客にも人気のカフェ」のような印象。軽食も可能です。 

 

 

昼のシュパガット。テルアビブの典型的なカフェの風景。

 

中の様子。

 

夜になると客がわらわらと集まり、路上で飲む男性の数が増えるので、お店の前を通れば「ゲイバー?」と察知できます。ゲイ男性以外の客もちらほらいます。テルアビブでは(ハッテン場でもない限り)ゲイバーにゲイ以外の客も訪れます。

 

 

週末の夜のシュパガット。

 

イベント時は通りが埋まる

 

イスラエルで大きなイベント(建国記念日、新年etc)がある時は、シュパガットでも、何かしらイベントが起こっています。レインボープライドの開催期間中は一年で最も盛り上がり、夜は通りが埋め尽くされるほど混みます。 

 

 

レインボープライド開催中の、夜のシュパガット。

 

道路以外はぜんぶ混む。

 

シュパガットのメニュー

 

メニューはヘブライ語と英語のものがあります。ウォッカソーダやラムコークなど普遍的なカクテル(rail drinks)が揃っています。特製カクテルは50シェケル(NIS)/1,500円ほど。コロナ1本900円/30NISするイスラエルの相場からすれば、良心的な値段です。

 

 

スペシャルカクテルのメニュー。「いいものを適正価格で」のような愛を感じる。

 

特製カクテル「マーガレット・サッチャー」。テキーラ×アペロール×桃×バジル。44NIS。

 

シュパガットはダークルームなし

 

シュパガットは間違いなくゲイバーですが、ダークルーム(ハッテンスペース)はありません。店内でハッテンしている様子はなく、「ゲイが多めのゲイフレンドリーカフェ」のような雰囲気です。 

 

 

「イスラエル建国記念日」の夜の様子。国家行事の際はゲイ以外の客も多い。

 

なお、近所の「ブラウンホテル/Brown TLV Urban Hotel」の屋上では、夏場の毎週土曜に「Skyline」というゲイイベントが開催されます。シュパガットがあるこのエリアは、 「メシ→飲み→パーティ」というハシゴがしやすいのではと思います。

 

 

「Skyline」の様子。シュパガットとの距離は「シャインマート〜AiiRO CAFE」くらい。

 

Shpagat
店舗情報

 

 

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