こんにちは!台湾在住ライターのMaeです。
少しずつではありますが、ようやくコロナウイルスの流行を乗り越え、希望が見え始めている世界。国境を越えた自由な行き来が開放された暁には、「台湾へ行きたい!」とお考えの方も少なくないかもしれませんね。
しかしここに来て、海外旅行を楽しむ上での新たな心配事も。記録的な「円安」に見舞われている影響で、筆者の耳にも「台湾旅行が気軽にできなくなりそう…」というお声が届くようになりました。
この新たな円安の時代、どのように台湾を楽しめばいいのか?
今回は「1日5,000円」に予算を定め、台北駅前を起点にして、台北の街を巡ってみることにしました。
ホテルの朝食も良いですが、現地に来たらやっぱりいただきたい、台湾ならではのローカルな朝ごはん。朝からしっかりエネルギー補給するなら、台湾式おにぎり・飯糰をぜひ。
台北駅前エリアにある「飯糰先生」で、黒と白のコントラストが映える「混色綜合飯糰」をテイクアウト。油條(揚げパン)に蘿蔔乾(大根の漬物)、剝皮辣椒(唐辛子の漬物)など、台湾ならではの具材が大きなおにぎりにギュッと詰め込まれています。
お好みで、豆漿(豆乳)や紅茶を合わせるのも◎。近くの公園「二二八和平公園」のベンチに腰掛けて、台北の朝を肌で感じながら1日をスタートしてみては?
比較的天気が安定している朝の時間を活用して、まずは台北の絶景を眺めにプチ山登りへ。
MRT淡水信義線の終点「象山」駅から、15分ほど歩くと入口が見えてくる、聯合醫院松德院區かたわらの「象山親山步道」。階段が続く歩道をしばらく上ると、都会的な「信義區」を一望する展望台に到着します。
すぐ目の前に迫る台北101のインパクトは、象山ならでは。歩道をぐるっと1周しながら、写真ではとても切り取れないダイナミックさをご体感ください。
絶景を堪能した後は、日本統治時代に建てられ、現在も台湾總統の執務室として現役で使われている「總統府」へ。
常時厳戒態勢が敷かれていますが、実は建物内の見学が可能。身分証のチェックが必要ですので、パスポートの携帯をお忘れなく。(見学可能な時間については、總統府のホームページからご確認ください。)
建物内には、日本との関係も深い總統府の成り立ちや、歴代總統紹介などの他、台湾のアーティストとコラボした現代的なアート展示も。台湾での同性婚を実現した法律「司法院釋字第七四八號解釋施行法」の施行に同意した際の、蔡英文總統のサインも展示されているので必見です。
午前中の観光を切り上げて、そろそろランチの時間。MRT中正紀念堂駅で下車して、台湾名物・小籠包を堪能しましょう。
中正紀念堂周辺は、小籠包のお店が数多く集まっている小籠包天国。中でも、特にリーズナブルにいただける「四海包子店」に、今回は立ち寄ってみます。
厚みのあるふわふわとした生地に肉汁が染みた、プチ肉まんのような小籠包がたっぷり10個。これに「小」でも特大な酸辣湯をプラスすれば、おなかもはちきれんばかりの大満足間違いなしです!
ランチを終えたらその足で、台北の有名スポット「中正紀念堂」を見学。広大な広場の「自由廣場」に加え、中正紀念堂の館内も無料にて開放されています。
4階にある銅像フロアでは、1時間ごとに行われる憲兵交替式を見学。軍の中から選りすぐりのイケメンが選ばれると噂の憲兵たちの、一糸乱れぬ立ち振る舞いに注目です。
中正紀念堂のかたわらに建つ豪華絢爛な「國家戲劇院」には、おしゃれなショップも。観光と合わせて、おみやげ探しに立ち寄ってみるのもおすすめです。
市内観光でひと汗かいたら、台湾スイーツで一息。
MRT石牌駅から歩いて3分の「水龜伯古早味」は、行列の絶えない人気店。中でも、ミルクの風味濃厚な「雙仙鬧奶」は、パチパチと弾ける不思議な食感が楽しめる、このお店ならではのかき氷です。
フォトジェニックなルックスをカメラに収めつつ、杏仁ゼリーや仙草ゼリー、カラフルなお団子など、山盛りのトッピングと一緒に、台湾ならではの甘味を堪能しましょう。
台北で温泉と言えば、MRT新北投駅から広がる「北投温泉」が有名ですが、よりリーズナブルに温泉を楽しめるスポットも。MRT石牌駅前からバスに乗って、15分ほど。陽明山のふもとに広がる「行義路温泉」なら、250元前後で大浴場を利用することができます。
筆者お気に入りの湯屋「湯瀨溫泉餐廳」なら、4〜9月はオフシーズン。150元で半露天の温泉を心ゆくまで堪能できます。
行義路温泉は日本の温泉と同じく、水着なしで入れる大浴場が多いのも魅力。山間の緑に囲まれて、良質なお湯に浸かりながら、ゆったりとカラダを休めてみては?
温泉でしばしカラダを休めたら、再びバスとMRTを乗り継いで、台北指折りの繁華街「西門」へ。ショップがひしめき合う賑やかな歩行者天国で、街歩きを楽しみましょう。
2019年の台湾LGBTプライドに合わせて登場した「6號彩虹(レインボー横断歩道)」や、「電影主題公園」周辺に描かれたグラフィティは必見。西門町ならではの見どころも押さえながら、散策してみてください。
夕食は、歩行者天国内にある「天天利美食坊」へ。日々行列の絶えないこちらのお店では、蔡英文總統も堪能したという、目玉焼きのせ魯肉飯をぜひ。蚵仔煎(牡蠣オムレツ)や香菇肉羹(椎茸と豚肉のとろみスープ)など、1〜2品ほどおかずを合わせていただくのがおすすめです。
1日のシメは、LGBTフレンドリースポット「西門紅樓」へ。レインボーフラッグが掲げられたオープンテラスで1ドリンクいただきながら、台北ならではのオープンな空気を肌で感じてみてください。
お店によっても変わりますが、カクテル1杯なら250元前後からが目安。フルーツジュースやスムージー、お茶などのソフトドリンクが充実しているお店も少なくないので、お酒が飲めない方でもまったり楽しめますよ。
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今回は、1日5,000円の予算で台北の街を巡ってみました。
最後に、上記の観光で使った総額を整理しておくと、以下のようになりました。
交通:160元
食事:660元
入場:150元
合計:970元
1元=4.5円の場合:4,365円
1元=5.0円の場合:4,850円
次回の台北旅行、みなさんはどんな風に過ごしてみたいですか?