今年のゴールデングローブはすごい。
2作品だけでなく、LGBT絡みの映画・俳優陣が多数受賞しているのだ。
LGBT映画ではないが、バイセクシュアルを公言している歌手で女優のレディ・ガガ主演した『アリー/ スター誕生』は今年の大本命。
ガガは惜しくも主演女優賞を逃したが、自身が作った主題歌が「主題歌賞」を受賞している。
続けて、映画の部「ミュージカル/コメディ部門」の「主演女優賞」に輝いた女優オリヴィア・コールマンは、『女王陛下のお気に入り』に出演。
同作は、18世紀初頭のイングランドを舞台に、病気がちなアン女王の寵愛を受けて権力を振るおうとする幼なじみ・サラと新入りの側近・アビゲイルがバトルを繰り広げるコメディドラマ。3人が三角関係となり女王を取り合うという…レズビアン要素満載の作品なのだ。
また、ゴールデングローブ賞はアカデミー賞と違い、テレビ作品(ドラマ、TV映画)にも賞があるのが特徴。
そんなテレビ部門「リミテッドシリーズ/テレビ映画部門」で「助演男優賞」を受賞したのは、オープンリーゲイの俳優ベン・ウィショーだ。
ベン・ウィショーは、1970年代に起こった一大ゲイ・スキャンダル題材にした『英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件』に出演。主人公ジェレミー・ソープの同性の恋人役を演じて見事賞に輝いた。
同じくテレビドラマ部門「リミテッドシリーズ/テレビ映画部門」の「作品賞」を受賞したのは『アメリカンクライムストーリー:ジャンニ・ヴェルサーチの暗殺』。
同作はゲイのデザイナー、ジャンニ・ヴェルサーチの殺害事件をテーマにしたドラマで、『glee/グリー』で有名なライアン・マーフィが手がけた作品。
同じく『glee/グリー』出演のダレン・クリスが見事「主演男優賞」を受賞している!
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このように、LGBTにまつわる、映画、俳優陣が多数受賞しており、歴史上これまでLGBT映画に染まったゴールデングローブはないといえる。
そして来月(2月25日)はアカデミー賞も控えていることから、引き続きLGBT映画祭りになることを期待したい!