12月1日(金)は「世界エイズデー」だ。
そんなエイズデーにHIV/エイズについて考える映画『知られざる結末、斬新な幕開け』が、東京・日比谷で公開。
同作はニューヨークのホイットニー美術館でのプレミア上映と同日に、日本語字幕付きで日本初上映される。
映画『知られざる結末、斬新な幕開け』は、アメリカの黒人コミュニティに蔓延するエイズ問題をテーマにした映画で、米アーティスト8人が参加したアート団体「Visual AIDS」による新作映像。
参加アーティストは、映画『ウォーターメロン・ウーマン』で有名なシェリル・デュニエや、HIV陽性を公表して活躍するラッパー ミッキー・ブランコ、トランス女性の権利運動も行うアーティストのレイナ・ゴセットらが参加している。
2016年、アメリカ全体で新規HIV感染者の44%がアフリカ系アメリカ人だった。
しかしながら、黒人コミュニティがうけたHIV/エイズの経験は、アートや歴史の大きな語りから除外されがちだ。
この状況を考えると、黒人たちの生活を意識したストーリーに焦点をおくことは、とても重要だろう。
12月1日の世界エイズデーに、普段知る機会の少ない「彼ら/彼女たちの声」に耳を傾けてみてはどうだろうか。