2018年版、エイズの最新事情をまとめてお届け
さきほど紹介したPrEPを飲むで、ほとんどHIVを防ぐことができる。
しかし、それ以外の性感染症にはあまり意識がいきにくい。その他の危険な感染症、特に「梅毒」と「A型肝炎」には注意が必要。
48年ぶりに6000人超え!梅毒が猛威をふるう
梅毒は、今年1月~11月までの報告数は6096人となっており、6000人を超えたのはなんと1970年以来の48年ぶり…!!
感染に気付かずに放置して重症化した場合、認知症のような脳障害や失明、脊髄麻痺が起こる可能性もあるという。
梅毒感染は圧倒的にゲイ・バイ男性に多く、注意が必要。
また梅毒などの性感染症にかかっていると、HIVの感染率が5倍近く増すという報告もある。
さらに梅毒は一生涯のうちに何度も感染する可能性があるため、予防はコンドームを使ってセーファーセックスすることが大事。HIV検査とセットにして、梅毒も定期的に調べよう。
ケツ舐めでうつる「A型肝炎」の危険性
梅毒と合わせて最近大流行しているのがA型肝炎だ。
HIVやB型肝炎などは血液をかいして感染するが、A型肝炎の特徴は「便」でうつること。
そう、ケツ舐めでうつるということだ。
ケツを舐め以外にも、ハッテン場などで複数人とセックスした場合、他の人のアナルにいれたペニスを別の人が舐めることで感染する危険もある。
A型肝炎の特徴は、感染力がとても強く、知らず知らずに人へ感染させてしまう。
潜伏期間は2~7週間ほどで、急な発熱、だるさ、食欲不振、嘔吐といった症状がでる。いまのところ感染すると薬はなく、安静にするしかない。
便でうつるので、アナルセックスするゲイたちには流行りやすい病気。
ただし、A型肝炎はワクチンを接種することで予防できる。
他の性感染症と同じで、きちんとコンドームを付けたセーファーセックスを心がけ、かつケツ舐めはさけよう。
A型肝炎について詳しくはこちらの記事をチェック。
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2018年版の最新エイズ事情、いかがだっただろうか?
内容をまとめると以下。
①HIV陽性でも、検出限界以下なら他人へうつさない
②PrEPでHIVが予防できるようになった
③ただし、梅毒、A型肝炎が大流行中なので注意!
「世界エイズデー」をきっかけに、ぜひエイズについて正しい知識を持ち、定期的に検査に足を運んでみてほしい。
エイズに関する詳しい情報は 東京都HIV検査情報Webまたは HIVマップ をチェックしてみて。