江戸時代に生まれ、日本が誇るエロティックアート「春画」。
春画が生まれた背景や、その創造性に焦点を当てたドキュメンタリー映画『春の画 SHUNGA』(R18作品)が、11月24日より全国劇場公開される。
「春画」とは男女のセックスシーンを描いた画。
男女だけでなく、ときには男×男、女×女、そして獣姦まで…!
それだけ聞くと、江戸時代のエロ本のように感じるが、実は葛飾北斎、喜多川歌麿をはじめとする江戸の浮世絵師たちが並々ならぬ情熱を注ぎ生み出したアート作品なのだ。
春画は高い芸術性で大衆に愛されたアートだが、明治時代に入り西洋価値観が普及すると「卑猥なもの」として取り締まりの対象に。アート界から姿を消すことになった。
映画『春の画 SHUNGA』は、近年春画がアートとして再評価の機運が高まったことを発端とし制作されたドキュメンタリー。
様々な性愛のかたちのみならず、春画を通じて、歓喜と興奮、情熱と悲哀、嫉妬、駆け引きといった「人間ドラマ」や、ユーモアを持って描かれる「生命そのもの」の魅力に注目するといった内容だ。
このドキュメンタリーを見ると、どの時代にも「エロ」が欠かせず人々の生活にあったことが伺える。
日本が誇るエロティックアートの原点「春画」の世界を、ぜひ覗いてみてはいかがだろうか?