TVドラマ「ARROW/アロー」や、「スクリーム」への出演で知られる米俳優ベックス・テイラー・クラウスが、ノンバイナリーであることをカミングアウトした。
ノンバイナリーとは、男性でも女性でもない状態、または部分的にそのような状態であるか、それらが混ざり合っている状態。男女二元論の枠組みではないと自分を位置付けること。
クラウスは、2016年にレズビアンであるとカミングアウトしていたが、2018年には自身のツイッターで「みんなの噂は本当です。私はノンバイナリーなんです」とカミングアウトした。
「パニック!アット・ザ・ディスコ」のフロントマンのブレンドン・ユーリーが、パンセクシュアルであることをカミングアウトした。
パンセクシュアルとは、好きになる相手のジェンダーを限定しないことをいい「全性愛者」とも呼ばれる。
ユーリーは、米PAPER誌のインタビューでこう語った。
「僕は女性と結婚していて、彼女のことをとても愛しているけど、男性を拒否しているわけではないんだ。だって、僕からすれば、僕は人が好きなんだからね」
「僕をパンセクシャルにくくってくれても構わないよ。その人が素晴らしいのであれば、その人は素晴らしい人なんだよ。僕はいい人が好きなんだ。正しい心を持っているような人がね。僕は間違いなく男性にも心を惹かれるよ。僕は単に、人に心を惹かれるんだ。これは今自分がパンセクシュアルだとカミングアウトしているんだと思う」
イスラエルのプロレスラー王者、ニール・ロッテンバーグが、ゲイであることをカミングアウトした。
今年イスラエルのプロレスタイトルを獲得し、国民からの支持を得た王者はこう語った。
「私はチャンピオンの責任があると理解しており、それはこうしてクローゼットから出る時(カミングアウトする時)がきたと思っています」
「もし私が若い時、ゲイのプロレスラーのロールモデルがいたのならば、過去に抱えていた恐怖から逃れられたでしょう」
プロレス界に同性愛者が少ないことにより、ロッテンバーグは様々な苦悩を抱えていたようだ。
「私がカミングアウトすることで世間に正しい知識を与え、またLGBTの人々が直面する問題を明らかにすることが重要です」とも語っている。
俳優のローズ・マッゴーワンが、ノンバイナリーであることをカミングアウトした。
最近のマッゴーワンといえば、#metoo運動の発端であるハーヴェイ・ワインスタインによるセクハラ行動を明るみにしたことで知られている。
ポッドキャストの番組に出演したマッゴーワンは、「私は男性、女性、どちらにもなりたくない」「私たちは男性/女性という構造に入ることによって、何かを解決できることは決してないと思います。人類として後退することを意味します」と、男女という二元論を定義しない、自身をノンバイナリーだと語っている。
レーシング界のレジェンド、ハーレイ・ヘイウッドが、69歳にしてゲイであることをカミングアウトした。
世界三大耐久レース「ル・マン 24時間レース」にて、70、80、90年と、30年にわたり王者に君臨したレジェンドは、自伝にてカミングアウト。
それは数年前に受けた、とある少年によるインタビューがキッカケだったそう。
いじめられっ子だった少年は、ヘイウッドにより勇気付けられ自殺を留まることができたという。
ヘイウッドは、いまの社会における競争激化、身内からの圧力、自殺率の高まり、制御できないいじめ問題などを挙げ、自分を含めた指導者が「もう十分だよ」といえる人が世の中に必要だと訴えた。
それから彼は、「レーシング界はゲイに寛容だが、果たして一般社会はどう思うだろうか?」と疑問を投げかける形でゲイであることを公言。
少年の生きづらさは世のゲイ少年にも通じる部分があると感じたヘイウッドは、自身の影響力を活かす形でカミングアウトに踏み切った。
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